はてなブログで始めるアフィリエイトにある盲点をご存知ですか
良かった商品を紹介して稼ぎになるアフィリエイトをやってみたいんですが、パソコンにあまり詳しくなくて。はてなブログだと登録するだけで始められて、私にもできそうなんですよね。
確かに、はてなブログは登録だけで始められて、アフィリエイトも許可されているとても良いブログサービスです。でも、本気で取り組むときに気をつけたい部分もあるんです。
アフィリエイトに興味を持ったら、まず気になるのは自分にも気軽に始められるブログは何があるのかではないでしょうか。はてなブログのように、ID登録だけで始められるのはとても魅力的です。ただ、手軽さだけではなく、成果を上げるための重要なポイントに見落としがないか注意も必要です。
そこでこの記事では、はてなブログで認められているアフィリエイトと、アフィリエイト広告の始め方や掲載の仕方を紹介します。この記事を読めば、アフィリエイト目的で、はてなブログを始めると盲点となりがちな2つのことが分かります。
はてなブログでできることをしっかりと知って、目的に合ったプラットフォームでアフィリエイトブログを始めたい方は、ぜひ最後まで読んでいってください。
もし、WordPressテーマを「JIN:R」にしようかと迷っているなら、あなたの決断を後押しする情報になっていると思います。
アフィリエイトの仕組みと種類
ブログの収益化で身近なのは、ウェブ広告のひとつであるアフィリエイトを活用する方法です。企業のオウンドメディアと違い、ブログは日々の体験や学びを気軽に書ける点が営業や売り込みをされていると感じにくく、アフィリエイトに取り組む媒体として適しています。
アフィリエイトでの登場人物は、広告主とASP、読者、ブログ運営者です。
ブログ運営者は、ブログなどに広告を表示して、読者が広告をクリックした後に成果基準を達成すると広告主から報酬が得られる成果報酬型の仕組みです。広告主が決める成果基準は、購入やサービス登録、クリックなどさまざまな段階があります。
ただ、広告を表示するリンクの発行や管理システムの構築といった技術面や、個々のサイト運営者と成果報酬のやり取りをする作業面を広告主が準備するのは大変です。アフィリエイト広告を取りまとめて、広告主の負担を減らしサイト運営者に繋げるのがASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)という会社です。
ASPが仲介することで、広告主はより多くのウェブ媒体に広告掲載しやすくなり、ブログ運営者はより多くの案件提携のチャンスが生まれます。
報酬の決まり方で分けるアフィリエイトの種類
アフィリエイトには、クリック報酬型と成果報酬型があります。
クリック報酬型のアフィリエイトで人気が高いサービスがGoogleアドセンスです。表示する場所と方法を指定するだけで、後はGoogleのアルゴリズムが読者の日頃の閲覧履歴などから自動で最適な広告を選んで表示してくれます。
単価が安いのでまとまった収益にはなりにくいです。しかし、Googleの基準を満たせている自信とブログ記事に読者が来ている実感を得られるので、継続モチベーションになります。
はてなブログの無料プランでもGoogleアドセンスの審査に通らない訳ではありません。ただ、有料プランで独自ドメインを使用した場合に比べると難易度が高いと言われています。
Googleアドセンスの審査では、広告が適切に表示され、ユーザーがコンテンツに簡単にアクセスできるレイアウトが求められます。プライバシポリシーや運営者情報、お問い合わせフォームなどの表示も必要です。これらは、無料版のユーザーではコントロールできない範囲の問題だからです。
成果報酬型アフィリエイトは、企業のオンラインストアや商品の特設ページで、読者が基準を満たすことで報酬が得られます。新たに個人情報や決済情報を入力するため、心理的ハードルが普段使い慣れている物販系に比べて高いです。ただ、2,000円や3,000円の成果報酬はよくあるレベルで、ジャンルにより10,000円以上の案件もあります。
- 美容コスメなど個々のアイテムの商品紹介
- 知育玩具の販売やサブスクリプションサービスの紹介
- 英語やプログラミング、受験などの塾紹介
- 飛行機やホテル・宿、レンタカーなどの予約
- 宅食サービスや宅配クリーニングなどのサービス紹介
- 総合転職や専門職転職、リゾートバイトなどの求人サイトへ登録募集
- 婚活サイトや結婚相談所の紹介
成果報酬型にはAmzonaや楽天市場に代表される総合通販サイトの商品を紹介する、物販系アフィリエイトも含まれます。
物販系アフィリエイトは、Amazonなどに掲載されている商品の中から選ぶので、紹介できるものが豊富です。読者も買い物することが多いので、購入の心理的ハードルが低くて、成果が出やすい特徴があります。
読者が広告リンクからアクセスして購入した商品のカテゴリーごとに、報酬の紹介料率が違います。Amazonアソシエイトの場合、0.5%から10%のレンジがあります。高額商品が売れるのは稀ですので、数十円から数百円の報酬が多いです。
Googleアドセンスは収益化の登竜門的な立ち位置で合格を目指す方が多いです。でも実際には、アドセンスよりもASPの案件の方が収益が多くなる傾向があります。
報酬は、単価と成果の数で決まります。Googleアドセンスは、単価が安い分たくさんの成果の数が必要です。記事を読んだ全員がクリックしないので、記事へのアクセス数は万単位で必要でかなりハードルが高いです。
物販アフィリエイトは単価が安いので、まとまった収益にはなりにくい反面、成果発生の難易度は低い傾向があります。成果報酬型は単価が高いので、少ない数でも、報酬金額は大きくなります。
最初は少しでも広告で収入を得ることが目標で良いと思います。ブログが収益化できる実感が湧き、継続モチベーションになるからです。
はてなブログでアフィリエイトを始めるのに必要な設定
はてなブログは、会員登録すれば無料でブログが作れるプラットフォームです。
無料プランでは、はてなブログの共有ドメインで「https://(はてなID).hatenablog.com/」などのURLが発行されます。そして、はてなブログ公式の広告がブログ記事の下などに挿入されます。また、一番ナビゲーションで大切なヘッダー部分には、はてなブログのロゴとポータルサイトへのリンク、ユーザー登録を促すナビゲーションが入ります。
はてなブログでは、GoogleアドセンスやASPで提携した広告、企業とのタイアップ案件などの営利利用が許可されています。
しかし、近年では、アフィリエイト広告掲載の意義が認知され、広告収益は書き手のモチベーションを高め、良質なコンテンツを生み出す原資としてブログ運営に不可欠なものとも考えられるようになってきています。
個人の広報活動のために作成されたブログについても、単純に自身の提供するサービスや作品、業績を売り込むことを目的としたものではなく、熱意と知識に基づいた良質なコンテンツによって社会に対して価値を提供することを目指した有益なブログがますます増えている状況です。
このような社会情勢を鑑み、より多くの方に良いコンテンツを発信していただけるブログプラットフォームとするため、はてなブログは個人の営利利用を許諾する方針とします。
アフィリエイトを始めるための準備
- 運営者の連絡先を掲載する
- プライバシポリシーを作成する
- ASPへ登録をする
はてなブログでアフィリエイト広告で収益化をするには、掲載媒体のブログの他に、連絡先の明記とプライバシーポリシーのページを設定する必要があります。
「運営者の連絡先を明示する」と、明確に個人営利利用のルールに書かれています。そして、「コメント欄やSNSアカウントへのリプライなど公開での投稿、SNSのフォロワーや特定サービスの登録者のみが利用できるダイレクトメールやメッセージ機能などは連絡先とみなしません」ともあります。
しかし、電話番号や住所の明記は必要なくて、GmailかGoogleフォームで確実に連絡が取れれば良いことになっています。基本は、どの記事からでも確認できる必要があるので、サイドバーモジュールの中などに表示する必要があります。ただ、プライバシーポリシーを設けている場合は、プライバシーポリシー内に記載すれば良いことにもなっています。
ブログを運営する側のプライバシーも考えると、サイドバーに表示するのは気が引けると思います。プライバシーポリシー内で済むならその方が最善でしょう。
アドセンス広告やアフィリエイト広告を掲載するために、プライバシーポリシーの作成をしましょう。
なぜなら、広告を配信するときクッキーを利用して、読者の行動データを収集して広告表示に活用するからです。このようなデータ収集に関する情報を、プライバシーポリシーで明示することが求められます。また、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどの分析ツールを利用する場合も情報が収集されるため、明記しておく必要があります。
プライバシーポリシーを作成するためのテンプレートはありませんので、自分で検索しながら適切な文章を作成する必要があります。プライバシーポリシーは、法律を遵守し、データ利用の透明性を確保して、ユーザーに安心感を提供するために欠かせない要素です。
プライバシーポリシーは、単に「面倒」な存在ではありません。読者はプライバシーを尊重していると感じ、結果的にブログのプロフェッショナルさを現すことにもなります。ユーザーに安心感を与え、データ利用における透明性を高めることは、長期的な信頼性の向上につながります。
アフィリエイトを始めるときにまず登録しておきたいASPはA8.netと、もしもアフィリエイトの2社です。
A8.netは、業界最大級の案件数とジャンルの豊富さを誇ります。まんべんなくアフィリエイト案件を扱っているので、自分に合う案件が見つかったり、ジャンル選定の手助けにもなります。アフィリエイト広告のジャンルや種類、報酬単価の相場を学ぶのにも役立ちます。
もしもアフィリエイトは、独自サービスが魅力的です。A8.netよりは案件数が少ないものの、特殊なジャンルでなければ困らない種類の扱いがあります。最大の特徴は「W報酬制度」で、広告主の報酬とは別に、もしもアフィリエイトが12%のボーナスを上乗せしてくれます。
Amazonアソシエイトや楽天アフィリエイトとの提携にもおすすめです。
Amazonアソシエイトと直接提携するには、180日間で3件の適格販売があってから最終審査になりますが、適格販売が免除されます。
楽天アフィリエイトは直接だと、報酬が楽天キャッシュで報酬が支払われます。銀行振り込みを可能にするには、直近3か月連続で確定した成果報酬が月3,001円以上必要で、さらに審査を受ける必要があります。もしもアフィリエイトでは、他の成果報酬と合算して1,000円以上で銀行振込の対象です。
Amazonや楽天市場を使ってオンラインショッピングをする人はとても多いので、リンク経由で購入するのにハードルが低く、初めてブログでアフィリエイトに取り組みやすいプログラムです。できるだけ早くに良い条件で提携したいです。
どちらも登録に審査は必要ないですが、アフィリエイト広告の提携申請は、5記事から10記事程度書いてから行うようにしましょう。
無料でできるアフィリエイトの始め方
はてなブログの無料プランでも、標準機能を使ってできるアフィリエイトの方法を紹介します。
はてなブログがサポートしているアフィリエイト機能
- 楽天アフィリエイト
- Amazonアソシエイト
- iTunesアフィリエイトプログラム
はてなブログでサポートしている中でもよく利用されるのは、Amazonアソシエイトと楽天アフィリエイトです。記事で紹介した商品を読者が広告リンク経由でアクセスして購入すると、売上に応じた紹介料を報酬として受け取れる仕組みです。
はてなブログ側へは収益化するための申請は不要で、アカウント設定でAmazonアソシエイトIDと、楽天アフィリエイトIDを登録するだけです。はてなブログを始めたら自動的に利用できるわけではない点には注意しましょう。
はてなブログ公式がサポートしている機能だけを使う場合は、プライバシーポリシーや連絡先の明示は必須ではなくなります。個人営利利用ガイドラインで非営利利用とみなされるためです。
ただし、下記のような利用は非営利利用とみなします。
1.掲載されている広告が、はてなブログの機能により編集サイドバーから挿入される広告のみにとどまる場合
アフィリエイトの機能を使った広告の追加方法
記事の中に、Amazonアソシエイトと楽天アフィリエイトのアフィリエイト広告を追加する手順は簡単です。
ブログを管理のページにあるアカウント設定で、Amazonアソシエイトと楽天アフィリエイトどちらかの「変更する」をクリックします。
はてなIDの変更画面になるので、それぞれのIDを入力して送信します。
記事を書く画面の広告を追加したい場所で、編集サイドバーを開き、Amazonもしくは楽天のアイコンをクリックします。
記事で紹介したい商品を検索します。検索結果から選び「選択した商品を貼り付け」をクリックすると広告が挿入されます。
操作手順は簡単で、商品を紹介するときの写真代わりや詳細スペックを省きたいときに便利です。
Amazonや楽天市場の商品を紹介する物販アフィリエイト以外は、無料ではおすすめしないです。本格的にアフィリエイトで稼ぐには、自動広告が表示されたり、独自ドメインが使えない、サーバーのデータが管理できないなど条件が悪いからです。
無料プランでアフリエイトに取り組むデメリット
- はてなブログ公式の広告が表示される
- 独自ドメインが使えない
- 収益源がなくなるリスクがある
はてなブログが掲載する広告が表示される
無料でブログサービスを提供しているだけでは、はてなブログにメリットがなくて、サービスの維持もできないのはすぐに理解できるでしょう。そのため、はてなが契約する広告主へ無料プランのブログページも含めて広告媒体として提供しているので、自動的に広告が挿入されます。
多くの自動広告の表示は、ブログ運営者にも読者にも邪魔な存在です。
自動広告が広告の掲載に有利なスペースを優先的に使用して、自分の広告が埋もれてしまうからです。自動広告と自分の広告が同じページで表示されることでプロモーション内容が競合して、収益を最大化する妨げにもなります。
はてなブログが掲載する広告は読者の閲覧履歴から表示され、自分でコントロールできません。読者に刺さる記事内容であるほど競合したり、逆に記事の内容と関係のない広告が表示されて注意を逸らしてしまうことも起こります。
過度な広告表示は記事を読むのをやめてしまう原因になり、ユーザー体験の質を重視しているGoogleの検索結果の順位に悪影響があります。
優先的に表示した自動広告の成果報酬は運営会社の収益になり、記事を書いて頑張って読者を集めたユーザーには還元されないです。
はてなブログは記事下などに表示されるだけで、自動広告の数は他の無料ブログより控えめですが、成果報酬が分散してしまうのは避けられないです。
独自ドメインが使えない
アフィリエイトで成果を出すには、広告を掲載した記事へより多くの読者にアスセスしてもらう必要があります。
ウェブページへのアクセスの60%から70%は、検索エンジンからと言われています。そのため、アクセスを伸ばすには検索結果からブログ記事への流入を取り込む必要があります。検索結果に上位表示するためには、検索エンジン最適化(SEO)が重要です。
はてなブログは共有ドメインで、個人でSEO対策が難しく、検索エンジンからの評価を良くも悪くも共有します。はてなブログには、様々なジャンルやレベルの記事が含まれるため、専門性を重要視しているGoogleなどから高い評価を得られにくいです。
他のブログの影響を受けなくするには、独自ドメインを使うことで解決します。しかし、無料のままでは、独自ドメインが使えないです。
また、一般論として共有ドメインで、もしもアフィリエイトやA8.netなどのASPでお金を稼ぐのは難易度がとても高いです。なぜなら、共有ドメインでもASPに登録できますが、広告主へ提携申請した際に承認されるかは別問題だからです。高単価案件は、PR商品との親和性、権威性などしっかりと見て判断されます。その際に、はてなブログの共有ドメインがプラスに働くことはないでしょう。
はてなブロでは、はてなブックマークやはてなスター、読者登録、シェアなどでコミュニケーションが取れます。好みや趣味が似ている仲間やファンをコミュニティー内で獲得できる環境で、ブログへの集客に役立ちます。
同じブログを使う仲間とは交流しやすい一方、外部からのアクセスを集める効果はないです。そのため、利用者層が限定されプラットフォームの規模に影響されます。
コミュニケーション機能を使った直接的なアクセス獲得は、継続しないとアクセスが減るデメリットがあります。検索結果へ表示される順番の基準は時折見直される場合がありますが、長期的にブログを運営するのならSEO対策ができないのは大きなハンデです。
収益源が突然なくなるリスクがある
ブログ記事などのコンテンツは個人のパソコンではなく、サーバーに保存されています。自分で契約したサーバーでコンテンツを管理していない状態は、突然アクセスできなくなるリスクが伴います。
はてなブログがサーバーを管理しているので、運営の判断で非表示や削除ができてしまいます。自分が大きなブログプラットフォームの中にあるひとつのカテゴリーに記事を寄稿しているような立ち位置で、ブログ運営をしている状態と言えます。
つまり、ブログの管理権限を完全に自分で持っている状態ではないのです。
利用規約の変更やアンチによる通報で、意図せずアカウントが削除される可能性も考えられます。万が一アカウントが削除されると、ブログが非表示になり読者がアクセスできなくなります。
運営会社の意向で突然ルールが変わり、昨日まで収益化ができていた方法が使えなくなることも考えられます。2019年10月1日より個人営利利用が許可されて、アフィリエイトやアドセンスなどの収益目的の利用が可能になりました。2013年にサービスを開始してから6年間は禁止だったわけで、今後も変更がある可能性は残ります。
ブログは過去に投稿した記事からも成果報酬が生み出される特徴があり、アクセス可能であり続けることが大切です。自分ではコントロールできない収益源がなくなるリスクがあると、不安ではないでしょうか。
はてなブログはエクスポート機能を持っています。ただ、データファイルは出力できても、デザインなど全てが自動でできるわけではありません。パーマリンク構造が独特だったり、ドメインも変わるので、Googleからの評価など含めて最初からやり直しの作業になってしまいます。
有料プランでアフィリエイトの始め方
はてなブログには、はてなブログProの有料プランがあります。はてなブログProでは無料プランのデメリットを軽減できて、アフィリエイト広告で成果が現れる準備が整います。
料金プランは、1カ月コースで1,008円です。2年コースだと14,400円で、月額600円まで料金が下がります。月額1,000円前後のレンタルサーバーよりも安い料金設定です。
有料プラン「はてなブログPro」でできること
- はてなブログが表示する自動広告を非表示にできる
- はてなブログのロゴなどが表示されるヘッダーとフッターを非表示にできる
- 独自ドメインの設定ができる
- 固定ページを追加できる
自動広告を非表示にすることで、プロモーション内容が重複したり埋もれることがなくなり、収益化しやすい環境になります。
独自ドメインを設定することは、検索結果に上位表示されるためのSEOで大切な役割があります。検索結果からのアクセスはブログ記事を読んでもらうための主要な経路で、上位表示されることでアクセスが増加します。
固定ページは、アフィリエイトと直接関係ないようにも思えます。営利利用するためのプライバシーポリシーは、通常の記事とは独立した固定ページで作ります。通常の記事では時系列で表示されて、記事が増えることで埋もれてしまうからです。
はてなブログProにするとGoogleアドセンスの審査合格しやすくなります。審査申請する最低条件に、はてなブログProの機能が欠かせないからです。
独自ドメインを使えることで、ブログの専門性や記事の質を他のサイトに影響受けずに、質と権威性を担保できるようになります。
Googleアドセンスの審査を受けるときに気を配るのは、プライバシポリシーとお問い合わせフォーム、運営者情報の設置や適切な広告の表示です。プライバシポリシーやお問い合わせフォームは固定ページの機能が必要で、適切な広告の表示には自動広告の非表示が望ましいです。
はてなブログにアフィリエイト広告を掲載するまでの手順
アカウント設定のプランから、Proにアップグレードします。
ダッシュボードのデザインで、ブログのデザインテンプレートを適用をします。
その他にも設定やアクセス解析の設定をします。
はてなブログがサポートしていない収益化は、ユーザー個人の責任になるので「プライバシーポリシー」と「運営社の連絡先」の設置が必要です。
プライバシポリシーのテンプレートはないので、自分で内容に含めることを調べて書く必要があります。
最初におすすめするのは、もしもアフィリエイトやA8.netです。
しっかりとブログ運営をしていることや、広告との関連性や親和性があることなどを示すために、5記事以上は記事の公開をしましょう。
Googleアドセンスは審査に必要なコードを貼る場所が、ダッシュボードの詳細設定の中に準備されています。
ASPでアフィリエイトプログラムの検索をして、ブログで紹介したい広告プログラムに提携申請をします。
提携が承認されれば、広告コードをコピーできるようになります。
ASPのアフィリエイト広告を貼る便利な機能はありません。はてなブログでの広告コードの貼り方には、少し事前知識が必要です。
記事の中に表示したい場合は、HTML編集に入力モードを変更する必要があります。
サイドバーに表示したい場合は、デザインのカスタマイズから、HTMLモジュールを追加します。
元々他の部分の情報がHTMLで書かれている中に貼り付けるので、正しい位置に、他のコードを消したり、スペースを入れたりしないように注意が必要です。
「アフィリエイト広告を含みます」や「PR」と明確に表示する決まりがあります。
営利利用のガイドラインで禁止の内容に注意
はてなブログProを利用していても、ブログサービスを借りて、アフィリエイトブログを運営している身であることに変わりはありません。個人営利利用ガイドラインの遵守をしないと、独自ドメインであってもブログは削除されてしまいます。
ガイドラインの内容は、法令遵守などとても当たり前の内容です。ただ、はてなブログとの見解の相違が生まれる内容も一部あります。
本ガイドラインに基づく判断基準は、事例集として公開するなど透明性を保つよう努力します。ただし、判断上のグレーゾーンに属する事柄については、基準を明確にすることで、基準に抵触しない程度の不適切な利用を助長したり、基準を逆用した不正の隠蔽につながることがあります。そのため、ガイドライン上の個別の判断について明確な基準を明らかにすることは保証しません。
不安に感じる面は、「明確な基準を明らかにすることは保証しません」としている点です。
個人営利利用全般における禁止事項の中にも、判断の基準がはっきりとしない部分があります。
例えば、成人向け情報でも、条件を満たせば除外される場合もあります。
成人向け情報の掲載や成人向け情報への誘導。ただし下記は除外します
・マッチングサイトのうち婚活や異業種交流などを主目的としたサービスの紹介
・飲酒、喫煙、ギャンブルなどに関する情報の紹介で、未成年者の利用を推奨していないことが明確なもの
・成人向けコンテンツの文化的社会的側面を主眼においた論評や紹介で、コンテンツの紹介に必然性があり、記事内容がわいせつな興味を喚起しないもの
- 主目的のつもりで紹介していた
- 未成年者の利用を推奨していなかった
- 興味を隆起しないつもりだった
など、ブログの書き手と受け取りてで判断が異なる余地があります。
広告、宣伝利用における禁止事項とルールの中にも、判断が難しい項目があります。
下記のような記事に広告を掲載することは禁止します。なお、これら事項の多くははてな利用規約において禁止事項としていますが、営利利用ではより厳しい判断基準となることがあります。
・まとめブログなど引用の範疇を超えて第三者の著作物を許諾なく利用している記事
・「ネタバレ」「まとめ」として著作物の概要や重要な核心、結末を公開していることを喧伝する記事
・自動生成によって作成された記事や大量にマルチポストされた記事、コピー記事
・故意に作成されていると考えられる内容の薄い記事、低質な記事
はてなブログ個人営利利用ガイドラインの原文に掲載されている中から、私が気になる部分だけをピックアップしました。
- 引用の範疇とはどの程度なのか
- 喧伝の程度や公式の情報元が発表してからどれくらいの期間なのか
など、判断の基準が明確になっていないです。
AIライティングの普及がトレンドの中で、自動生成の記事が禁止事項に含まれています。
一生懸命に書いたブログ記事が、仮に他人から見ると内容が薄い場合もあるかもしれません。故意に作成したつもりがなくても禁止事項になってしまうと悲しいです。
また、アフィリエイトを使っているブログや記事では、一般のブログよりも厳しい目線でチェックすると書かれています。
悪意がなくても見解の相違で意図せずに、規約違反になるリスクについては知っておきましょう。
安心して取り組めるWordPressも検討してみませんか
はてなブログProでアフィリエイトに取り組むにも、リスクがあることが分かってきました。
アフィリエイトを始めるのに良くおすすめされているWordPressブログと、はてなブログでどちらがアフィリエイトに向いているか比べてみましょう。
WordPressは、当サイトでも使用しているテーマのJIN:Rを使った場合です。
ブログ運用コスト
WordPressでブログ運営するには、月々1,000円程度のレンタルサーバー料金と、初期コストでWordPressテーマの購入費用が19,800円かかります。WordPress自体は無料で、独自ドメインは2つ無料というレンタルサーバー会社のサービスが定着しています。
はてなブログProの料金は月額600円からですが、ドメイン代は年間1,400円程度必要です。
コスト面では、はてなブログProの方が優れています。
アフィリエイト
WordPressのブログは、ASPで提携承認されたアフィリエイト広告が制限されることはないです。レンタルサーバーを適切に選べば、成人向け商品のアフィリエイトも掲載可能です。
はてなブログは、提携できたアフィリエイト広告であっても、運営側の判断で表示できない場合もあります。最悪の場合はブログ自体が非表示になることも考えられます。
いわゆるステマ規制に対応するため、収益化をする記事には、明確にプロモーションや広告であることを読者に伝える必要があります。JIN:RだとWordPressのカスタマイズから一括で設定する機能があります。
独自ドメイン
WordPressでは独自ドメインを使うことが前提です。ConoHa WINGの「WordPressかんたんセットアップ」ように、ドメインの取得と設定を自動でしてくれるサービスがあります。
はてなブログProで独自ドメインの設定は可能になりますが、希望のドメインを入力するだけのWordPressに比べると、ドメインをはてなブログに対応させる設定は複雑な作業です。
ドメインを設定するにはお名前.comなどドメインプロバイダーで有料でドメインを購入が必要です。取得したドメインのサブドメインを設定したり、ネームサーバーの設定を、ドメインを契約したシステムを使って行う必要があります。ドメインプロバイダーでの設定が終わったら、はてなブログ側にもドメインを設定します。これらは、始めて作業するには少し難しいです。
WordPressのブログはSEOに有利なシステム構造を持っていて、検索結果に上位表示させるためのSEO対策も行えます。継続したアクセスを望むなら、本質的なSEO対策が自由にできることが大切です。
ブログデータの管理
WordPressは自分で契約したレンタルサーバーでブログデータを管理します。突然アカウント凍結されてブログデータにアクセスできなくなることは起きないです。ブログを続けるほどに価値が積み上がり資産化していきます。
はてなブログは独自ドメインでも運営で用意したサーバーの中でブログデータを管理します。有料のはてなブログProを契約して独自ドメインを使用していても、利用規約の変更やアカウント凍結のリスクは変わらない問題です。
はてなブログにはエクスポート機能があるので、一応WordPressへの移行も対応できます。ただ、クリックだけで簡単には終わらないです。
はてなブログでは、独自ドメインを使っていてもパーマリンクに「/entry/」が含まれる構造です。少し特殊でWordPressで同じ設定は難しく、はてなブログで運用していた間のURLの評価を引き継ぐには、転送する設定など、システムに詳しくないと対応が難しいです。
アフィリエイト掲載の自由さ
WordPressで作ったブログには、もしもアフィリエイトやA8.netなどASPで発行されたアフィリエイト広告を自由に掲載できます。
JIN:Rのようなブロックエディターに対応したWordPressテーマを使えば、プログラミング知識がなくても、トップページやカテゴリーページ、ブログ記事で広告表示ができます。
JINRオリジナルのアフィリエイトタグ管理の機能を使うと、広告タグを一元管理できる上に、ボタンブロックへプルダウンから選んで簡単に広告リンクを設定できます。
ボタンや吹き出し、アイコンボックス、ブログカードなど豊富なオリジナルブロックを使って、読みやすくて読み飛ばしされにくい記事も簡単に書けます。記事中で注目を集めるような装飾で、他のブログとの差別化も簡単にできます。
はてなブログでは、サイドバーやブログ記事の中にアフィリエイト広告を掲載できます。
サイドバーにはHTMLのモジュールを追加して、ASPで取得したアフィリエイト広告タグを貼り付けると表示できます。ブログ記事の中に表示するときは、入力モードを「編集 見たまま」から、HTML編集に切り替えて広告タグを貼り付けます。
HTML編集にすると、文章の部分も含めた全体がHTMLで表示されます。余分な文字を消したり入力すると、ブログの表示が崩れたり広告が正しく表示されない場合もあります。HTMLを自分で書くほどの知識までは不要ですが、自分で調べて最低限のことを知っておく検索力が必要です。
はてなブログは、表やボックス、ボタンといった記事装飾をして、読者の注目を集める機能はないです。初心者が「HTML編集」にしてボタンに広告タグをリンクさせたりは難易度が高く、バナーやテキストの広告タグを単純に貼り付けるしかできないでしょう。
もう今は難しくないWordPressブログの構築
はてなブログでは簡単にブログが作れて、WordPressは難しいと考えられがちです。WordPressブログも進化していてブログを作る難易度の差は日々縮まっています。
確かに、WordPressブログは、レンタルサーバーや独自ドメイン、WordPressテーマの導入など最初に決めることがいくつかあり、サイト構築も必要です。
ただ、代表的なConoHa WINGやエックスサーバーのレンタルサーバーを使えば、契約と同時にWordPressテーマの導入まで一気に終わります。WordPressテーマの導入が終わった時点で、はてなブログの利用登録が終わった状態と同じです。
JIN:Rを使えばデザインプリセットで、デモサイトの状態がクリックだけで手に入ります。あとは、ブログの細かな情報を入力していくだけで完成です。
はてなブログでも色々なカスタマイズが可能なため、最初の設定項目は決めなければいけないことに大差はありません。
WordPressのひとつのデメリットは、ブログの管理とメンテナンスを継続する必要があることです。
セキュリティー対策やシステムの定期的なアップデート、コンテンツのバックアップを自分で行う必要があります。手間はかかりますが、特別な知識が必要ではなくて、プラグインを正しく選んでセキュリティーとパックアップの機能を追加するだけです。
ブログを作るのは難しくないので、アフィリエイトを頑張りたい気持ちが頭の片隅にある方は、WordPressで始めてみることをおすすめします。
まとめ:アフィリエイト目的だと隠れたリスクがある
はてなブログに登録して、ブログでアフィリエイトに取り組む方法と隠れたリスクをご紹介しました。
営利利用が認められているので、フィリエイトに取り組めます。ただ、運営者の連絡先の明記とプライバシーポリシーの作成が必要です。
プライバシーポリシーに使う固定ページや、本格的にアフィリエイトで成果を出したい場合に必要な独自ドメインを設定するには、はてなブログProを利用する必要があります。
はてなブログの記事を書くページにある編集サイドバーから追加できるAmazonと楽天のアフィリエイトは、非営利利用という判断になっています。そのため、運営者の連絡先の明記などはなくても問題ないです。
はてなブログは無料ブログの中では非常に良いブログサービスで、1番大切なコンテンツを作る部分で致命的な問題は起きないです。
ブログのプラットフォームに登録して、はてなブログのサーバー内にブログを作るので、
- ブログのデータを自己管理できない
- ガイドラインの禁止事項で見解の相違が起こる可能性がある
という、アフィリエイトに取り組む目的だと隠れたリスクがあります。
この記事が、JIN:Rを利用してブログを始めようかと検討されている方のお役に立てれば幸いです。