7つの無料ブログで収益化を目指す人におすすめしたいプラットフォーム
ブログを続けられるか、稼げるようになるかわからないので、とりあえず無料ブログで始めようかと思っていて。でも、無料ブログも種類があって選べないんです。
確かに、無料ブログは簡単でお金がかからないので、お試しには良いですよね。でも、収益化に向いていないブログサービスもあるので、よく選んだ方が良いですよ。
ブログを始めてみようと思ったとき、よく候補に挙がるのが無料ブログです。そしてせっかくブログを書くなら、収益化したいなと考える人も多いはずです。
そこでこの記事では、主要な7つの無料ブログで収益化しやすい環境を提供してくれるのかを確認しました。この記事を読めば、収益化を考えたときに注目する点と収益化におすすめの無料ブログが分かります。
ブログをスタートさせる最初のプラットフォームの選択で後悔しないためにも、ぜひ最後まで読んでいってください。
もし、WordPressテーマを「JIN:R」にしようかと迷っているなら、あなたの決断を後押しする情報になっていると思います。
無料ブログを収益化の目線で比較
7種類の無料ブログを収益化しやすさに影響する項目を確認してみましょう。
はてなブログ
はてなブログは、アフィリエイト広告の掲載は制限されていないので、外部のASPで提携した案件やGoogleアドセンスを表示できます。
はてなブログの共有ドメインでもGoogleアドセンスの審査に通らない訳ではありません。ただ、WordPressの独自ドメインに比べると難易度が高いと言われています。
Googleアドセンスの審査では、広告が適切に表示され、ユーザーがコンテンツに簡単にアクセスできるレイアウトが求められます。これらは、ユーザーでは完全にコントロールできない範囲の問題だからです。
無料プランでは運営側の自動広告がブログ記事の下などに挿入されます。
運営側の自動広告とアフィリエイトの広告が、同じページで表示されることで、読者の興味が分散し成果報酬が減少する原因になります。また、はてなブログの無料版は一番ナビゲーションで大切な、ヘッダー部分にはてなブログの内容が出てしまう欠点もあります。
はてなブログProの有料プランにすることで、自動広告を非表示にできて、独自ドメインも設定可能です。
はてなブログには、外部サービスのダイレクト課金サービス「codoc(コードク)」と連携して有料記事販売をする機能があります。記事の中に有料エリアを設定する方法で、1記事単位でもサブスクリプションでも販売できます。
FC2ブログ
FC2ブログは、アフィリエイトが許可されているので、GoogleアドセンスやASP案件広告を掲載できます。
FC2ブログには独自アフィリエイトの案件を扱う、FC2アフィリエイトがあります。多くの無料ブログでは規約で禁止されている、アダルトやギャンブルのジャンルも取り扱っているのが特徴です。
アダルトジャンルばかり取り上げられがちですが、一般的なアフィリエイト広告や関連サービスのFC2コンテンツマーケット、マガブロ、動画、ライブを紹介するアフィリエイト案件もあります。
画像高速表示の設定を利用しなければ、無料プランでも自動広告が表示されないです。ただ、30日間更新しなければ自動広告が表示されてしまいます。ブログがある程度完成したとしても、定期的に記事の公開が原則必要と認識しておきましょう。
運営側の自動広告を完全に非表示にするには、FC2Proの有料プランの申し込みが必要です。月額料金はとても安い設定で、独自ドメインの設定も可能です。
FC2ブログには、ブロマガという有料記事を販売する機能があります。PayPalのオンライン決済を利用した、単体の記事販売とサブスクリプション販売ができます。
note
noteは広告がないことがコンセプトのひとつです。
アフィリエイト広告やGoogleアドセンスの掲載ができず、運営側の自動広告も表示されないです。例外は、記事内にAmazonの広告を挿入できることだけです。
noteは、有料記事の販売方法が豊富で、広告方式ではない収益化の方法が取れます。単体の記事販売や記事を束ねてセット販売、サブスクリプション方式など色々な販売方法があります。
直接販売する他にも、サポート機能で無料記事でも読者が役に立ったり素晴らしいなと思ったときに、クリエイターの活動を金銭的に応援が可能になっています。現実世界でのチップやネット上での投げ銭のような機能です。
noteでは購入ボタンをクリックするだけで取引が完了するので、少額の売り買いが活発に行われています。
note proに申し込みすれば独自ドメインを設定できるのですが、月額80,000円と高額です。実質的に個人では契約難しいので、独自ドメインを使ったSEO対策は期待できないです。
Blogger
Bloggerは、外部のアフィリエイト広告の制限がなく、ASPの案件広告を掲載できます。ただし、アダルトコンテンツのブログには、広告の表示が禁止されています。
BloggerもGoogleサービスのひとつで、Googleアドセンスのアカウントと紐付けも簡単に行えるメニューがあります。つまり、共有ドメインでも審査申請できる機能が明確にあるのです。
全体的にシンプルなデザインで、運営側の自動広告が表示されることはありません。
無料でも自動広告が表示されず、独自ドメインの設定もできるので、有料プランがないです。
Googleが提供するサービスのひとつなので、他のGoogleサービスとの親和性が高く、幅広い機能を簡単に利用できる特徴があります。例えば、Google アナリティクス、Google サーチコンソール、Google アドセンス、Googleフォトなどと連携できます。
ライブドアブログ
ライブドアブログはアフィリエイトが許可されているので、ASP広告もGoogleアドセンスも掲載できます。
ただし、スマートフォンの表示に広告を掲載するには制限があります。
掲載できる広告は事前審査が不要なアドネットワーク広告と、事前承認が必要なフリー広告に分けられます。アドネットワークはグーグルアドセンスなどで、フリー広告はASPのアフィリエイト広告です。
ASPでアフィリエイトの広告主が提携審査して許可した広告を、さらにライブドアブログに承認の伺いを立てる必要があるのです。
ライブドアブログでは、運営側の自動広告が表示されます。無料プランしかありませんが、パソコン版は非表示にできる一方で、スマートフォン版は広告を非表示にできません。
2020年に有料プランが廃止されるまでは、PUREプランでスマートフォンの広告を非表示にできましたが、プラン自体が無くなりました。
スマートフォン表示では、ブログ名の直下に大きな自動広告が表示されます。追尾型広告も画面の下側に表示され続け、定期的に全画面広告が表示されます。特に、クリック報酬型広告の全画面広告が出ると、閉じるボタンが非常に分かりにくく出来ていて、不快に感じる読者も多いと思います。
スマートフォンにアフィリエイト広告を掲載するには申請が必要で、自動広告は非表示にできないなど、パソコン表示は捨てて使用デバイスの大半を占めるスマートフォン表示に注力しているライブドアの姿勢が浮き彫りです。
カテゴリの人気ブログランキング、ライブドアブログのトレンド記事など何種類も他のブログへのナビゲーションが記事おわりに表示されます。
苦労してアクセスを集めても、多くの自動広告とナビゲーションの追加で、ライブドアブログに収益の大部分と読者が他のブログに流出する構造ができてしまっています。
ライブドアブログにはアダルト(総合)とアダルト(一般)の大カテゴリがあり、アダルトジャンルのブログも作れます。
アメーバブログ
アメーバブログでは、独自アフィリエイトサービスのAmeba Pick以外の広告を掲載できません。ASPの広告のほか、Googleアドセンスの表示もできません。
もしもアフィリエイトやA8.netなど他社のASPにある収益性の高い案件を取り扱えないため、収益化で不利です。
Ameba Pickで紹介できるアフィリエイト広告は、楽天市場、Amazon、UNIQLO、GU、Qoo10、YOSHIKEI、こどもちゃれんじ、進研ゼミなど多数あります。
広告の表示回数に応じて報酬がもらえる「おまかせ広告」では、読者の普段の行動に合った広告が自動表示されます。
Ameba Pickを使うには管理画面から利用申請が必要で、問題なければ即時審査に通過し利用開始できます。
Ameba Pickの成果報酬は、ドットマネーで支払われます。
1マネーは1円に換金できて、1,000マネーから銀行振込が可能です。現金相当とも言えるAmazonギフトカードやPayPayマネーライトへは300マネー必要です。
ドットマネーには6カ月間という有効期限があり、期限を過ぎてしまうと失効して再発行されないです。楽天市場やAmazonのアイテムを紹介して購入価格の2%などをコツコツ積み立てていても、期限が来てしまうと無くなってしまいます。
やっとの思いで稼いだ成果報酬が1マネーであっても、現金化できずに無駄になるシステムの利用は避けたいです。
ブログのトップページには、合計5つの自動広告が表示されます。
- サイドバーへ3つ
- 画面下側に追尾広告
- フッターエリアのAmebaトピックスに1つ
アメーバブログでキャンペーンなどがあると、サイドバーにもう1つバナーが追加される場合もあります。
広告に最適な場所を優先的に使用した自動広告の成果報酬は、ブログを作りアクセスを集めたAmebaユーザーには還元されないです。
自動広告を非表示にするには、Amebaブログ ビジネスプランの申し込みが必要です。ビジネスプランは月額1,490円で、レンタルサーバーが月額1,000円程度で利用できることを考えると割高です。
また、他の無料ブログの有料プランでできる独自ドメインの設定がアメーバブログでは使えません。そのため、SEO対策が十分出来ない弱みがあります。
画面の中でも目立つナビゲーションのヘッダーには、Amebaが使用します。内容は、特設ページやAmebaホーム、ピグ、アメブロ、芸能人ブログ、人気ブログ、公式のピックアップ記事など他のページへの誘導です。
楽天ブログ
楽天ブログは、外部のアフィリエイトやGoogleアドセンスの広告が許可されていません。
アフィリエイト広告で掲載できるのは、楽天アフィリエイトとブロ活広告、リンクシェアアフィリエイト、TGアフィリエイトだけです。
- 楽天アフィリエイトは楽天グループ内の広告
- ブロ活広告は自動表示された回数に応じて報酬が発生
- リンクシェアアフィリエイトは楽天グループ以外の広告(金融除く)
- TGアフィリエイトは楽天グループ以外の金融の広告
楽天アフィリエイトは審査なしですぐに利用できます。
楽天アフィリエイトの成果報酬には、複雑な決まりごとが複数あります。
2種類の報酬金額上限が設定されています。
楽天市場の商品は、1商品につき1,000円が成果報酬の上限です。1商品につき1,000円の上限はAmazonアソシエイトにもありましたが、2024年8月に廃止されました。
同じ楽天会員から発生する成果報酬は、月間3,000円までに制限されます。
アフィリエイトの成果が確定すると、楽天キャッシュで報酬を受け取ります。楽天キャッシュは楽天グループの電子マネーで、楽天が提供するサービス内でしか使えないです。ブロ活については、6カ月の期間限定の楽天ポイントです。
現金で報酬を受け取るには、条件がとても厳しく設定されています。
銀行振込を希望する場合は、直近3ヶ月間の確定報酬が毎月3,001円以上かつ審査に合格する必要があります。
ASPやAmazonアソシエイト、Googleアドセンスでも振込対象になる金額設定はあります。ただ、設定されているのは累計金額で、連続で規定の金額を上回る必要と審査はありません。
楽天アフィリエイトで支払った報酬を、楽天グループ内での囲い込みする強固な仕組みができあがっています。
楽天ブログでは、
- サイドバーに3カ所
- ページ下の全幅にわたる追尾型
- 記事おわりに2つ
の合計6カ所の広告表示に最適な場所へ自動広告が表示されます。
自動広告は、個別のトップページや記事に対してだけではないです。楽天ブログを開いていたら全画面で動画を見ないと消せない広告が表示されます。
楽天ブログの読者だけではなく、ブログを書く楽天会員も広告の対象です。管理画面内にも広告があるのに加えて、たとえばデザイン設定が終わっただけでも自動広告が表示されます。
ブログで特に目立ちナビゲーションで大切な場所が、画面一番上のヘッダー部分も楽天ブログが使用します。公式の楽天モバイルの広告と、人気記事ランキングのページへのリンクが表示されます。
楽天が表示した広告は、もちろんブログを運営する楽天会員の収入にならないです。
有料プランなどで、自動広告を非表示にする方法がありません。
独自ドメインの設定もできないです。アフィリエイトの内容は限定され自動広告も非表示にできない上、SEO対策の要の独自ドメインが使えないのは、収益化の大きな弱点です。
無料ブログの特徴をおさらい
無料ブログとは、プラットフォームを運営する会社に会員登録をすることで、無料でブログを作れるサービスです。
プラットフォームによって多少の違いはありますが、メールアドレスとニックネームのみで簡単に登録ができます。Googleアカウントで始められるBloggerやrakuten IDで始められる楽天ブログなど、専業ではない無料ブログでは新たに登録すら必要ない場合もあります。
無料ブログの会員になって、自分が大きなブログプラットフォームの中にあるひとつのカテゴリーに記事を寄稿しているような立ち位置で、ブログ運営ができます。
無料ブログのメリット
- 無料で簡単にブログ構築ができる
- ブログの保守メンテナンスが不要
- コミュニティー機能がある
どれだけブログ記事を書き続けられるか自信のない方の中には、どうしてもコストをかけたくない場合も多いでしょう。ブログプラットフォームを使う最大のメリットは、無料の会員登録だけで、ブログが手に入ることです。
ほとんどのブログプラットフォームでは、メールアドレスとニックネームの登録だけなので、プライバシーが気になる方でも気軽に始められます。
会員登録が終わると、ブログトップページなどのフレームは出来上がっています。テンプレート機能などを使いデザインを整えたり、ブログサイトの詳細情報を登録したり設定を進めていくだけです。メニューに沿って入力するだけなので、プログラム知識やインターネットにあまり詳しくなくても簡単に作れます。
プラットフォームの運営側が作ったメニューの中で、ブログ運営をします。セキュリティー対策やシステムのアップデート、不具合発生時の復旧作業などは、運営側が担当します。何かわからないことがあれば、マニュアルを確認したり問い合わせ窓口に問い合わせができます。
会員は、ブログのサイト設定や記事の更新だけに集中できます。
ソーシャルメディアのように、会員同士がコミュニティー内で交流できるサポートをしてくれます。無料ブログでは、いいねやシェア、お気に入り登録、新着記事の通知などで、ブログ記事の評価がわかる機能が備わっています。好みや趣味が似ている仲間やファンを増やしやすい環境があり、ブログへの集客に役立ちます。
無料ブログのデメリット
- アフィリエイトが規制される場合もある
- 無料ブログ側の広告が表示される
- アクセスを集める方法が限られる
- 突然ブログが無くなるリスクがある
アフィリエイトが制限される無料ブログもあります。
収益化を目標にするなら、アフィリエイト広告の利用を規制されずにブログ運営できないといけません。無料ブログの多くは、アフィリエイト広告の掲載ができます。
けれど中には、コンセプトとして広告を廃している場合や自社系列のアフィリエイトのみ掲載可能な場合もあります。
収益にならない無料ブログ側の広告が表示される
無料でブログプラットフォームを使わせているだけでは運営側にメリットがなくて、サービスの維持もできないのは明白です。そのため、運営側の広告が自動的に挿入されます。
自動広告の数や表示場所は、無料ブログのスタンスにより全く違います。記事終わりに最小限のブログもあれば、追尾型広告や全画面広告、記事内に多数の広告で記事の内容を遮ってしまうブログもあります。過度な広告を嫌って、記事を読むのをやめてしまう原因にもなります。
運営側が広告に有利な場所を先に使ってしまったり似た自動広告が挿入されることで、アフィリエイト広告が制限されていなくても、競合して収益を最大化する妨げになります。
アクセスを集める方法が限られる
ブログ記事を読みアフィリエイト広告を見てもらうことが収益化に影響します。そのため、アクセスを集める難易度は低い方が良いです。
無料ブログには、ソーシャルメディアのようなコミュニケーション機能が提供されています。
同じ無料ブログを使う仲間とは交流しやすい一方、外部からのアクセスを集める効果はないです。そのため、趣味趣向や利用者層が限定され、ブログプラットフォームの規模に影響されます。
また、コミュニケーション機能を使った直接的なアクセス獲得は、継続しないとアクセスが減るデメリットがあります。
ウェブページへのアクセスの60%から70%は、検索エンジンの検索結果からと言われています。そのため、アクセスを伸ばすには検索結果からブログ記事への流入を取り込む必要があります。
検索結果に上位表示するために、検索エンジン最適化(SEO)が重要です。検索結果からのアクセスは、ソーシャルメディアの活動を通じた方法よりも継続する場合が多いです。
無料ブログでは、共有ドメインを使ってブログ運営をします。
共有ドメインの場合、大元の無料ブログのドメイン(example.com)に、会員の数だけ(例えば、example.com/useridという構造で)多くのブログがぶら下がっています。様々なジャンルやレベルの記事が含まれるため、専門性を重要視しているGoogleなどから高い評価を得られにくいです。
また、無料ブログ自体がSEOに強くても、特定の検索結果に無料ブログの記事が並ぶことは基本的に起きないです。無料ブログの中で選ばれた多くても2記事や3記事程度が上位表示される形です。
検索結果へ表示される順番の基準は、時折見直される場合がありますが、長期的にブログを運営するのなら、SEO対策ができないのは大きなハンデです。
突然ブログがなくなるリスクがある
自分ではコントロールできない収益源がなくなるリスクがあると、不安ではないでしょうか。
ブログ記事などのコンテンツはパソコンではなく、サーバーに保存されています。無料ブログはサーバーを運営側が管理しているので、運営の判断で非表示や削除ができてしまいます。
運営会社の意向で突然ルールが変わり、昨日まで収益が出ていた方法が使えなくなることも考えられます。
アメーバブログやライブドアブログで、収益化に関係する利用規約の変更が起きています。
アメーバブログは最初アフィリエイトが禁止でしたが、2018年に全面的に解禁されました。その2年後、2020年に外部ASPの利用が禁止になり、自社のAmeba Pickのみ掲載可能になりました。
ライブドアブログは、2020年に有料プランをすべて廃止にして、すべての機能を無料で使えるようになりました。しかし、有料のPUREプランでスマートフォンの広告を非表示する機能は、無料化とともになくなりました。
利用規約の変更やアンチによる通報で、意図せずアカウントが削除される可能性も考えられます。無料ブログの会員しかブログを作成できないため、アカウントが削除されるとブログにアクセスできなくなります。
プラットフォームが衰退すると最悪の場合ブログサービスが終了する可能性もあり、積み上げてきたブログデータがなくなってしまいます。
無料ブログの多くはエクスポート機能を持っています。ただ、テキストなどのデータファイルは出力できても、デザインなど全てが自動でできるわけではありません。ドメインも変わるので最初からやり直しの作業になってしまいます。
ブログは過去に投稿した記事からも成果報酬が生み出される特徴があり、アクセス可能であり続けることが大切です。
無料ブログが収益化におすすめできるかのチェック項目
- 収益化の方法に自由さがあるか
- 運営の自動広告が強制的に表示されるか
- 自動広告を非表示にできるか
- 成果報酬は現金で受け取れるか
- 独自ドメインを使えるか
経験やスキルを生かした記事で、読者の悩みや需要を満たすことで稼ぎたいと思うなら、収益化目的に適したブログサービスを選ぶ必要があります。
収益化に大切なポイントに絞って確認していきましょう。
アフィリエイトの仕組みを再確認
アフィリエイトでの登場人物は、広告主とASP、読者、ブログ運営者です。
ブログなどにアフィリエイト広告を表示して、読者が広告をクリックした後に成果基準を達成すると、広告主から報酬が得られる成果報酬型の仕組みです。広告主が決める成果基準は、購入やサービス登録、クリックなど様々です。
ただ、広告を表示するリンクの発行や管理システムの構築といった技術面や、個々のサイト運営者と成果報酬のやり取りをする作業面を広告主が準備するのは大変です。
そのため、アフィリエイト広告を取りまとめて、広告主の負担を減らしサイト運営者に繋げるのがASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)という会社です。ASPを通すことで、広告主はより多くのウェブ媒体に広告掲載しやすくなり、サイト運営者はより多くの案件提携のチャンスが生まれます。
収益化の方法に自由さがあるか
収益化を目指す基礎として、アフィリエイト広告の掲載が許可されていなければいけません。
- noteは記事内でAmazonの広告が掲載できるだけです。
- アメーバブログと楽天ブログは、外部のアフィリエイトプログラムの掲載を禁じています。
- ライブドアブログはスマートフォン表示に関してだけ厳しく、アフィリエイト広告の掲載に審査があります。
- FC2ブログは系列のアフィリエイトプログラムがありますが、外部のアフィリエイトを制限していないです。
- はてなブログやFC2ブログ、Bloggerは、自由にASPのアフィリエイト広告を掲載できます。
アフィリエイト広告が掲載できるプラットフォームの中でも、トップページに表示できるのと記事に表示できるの違いがあります。読者の人は記事単位で訪れることの方が多いので、記事内に表示できる方が収益性に優れます。
ただ、一般論として共有ドメインで、もしもアフィリエイトやA8.netなどのASPでお金を稼ぐのは難易度がとても高いです。なぜなら、共有ドメインでもASPに登録できますが、広告主へ提携申請した際に承認されるかは別問題だからです。
高単価案件は、PR商品との親和性、権威性などしっかりと見て判断されます。その際に、無料ブログの共有ドメインがプラスに働くことはないでしょう。
無料ブログでは、有料記事の販売の対応がトレンドになっています。アフィリエイトのような広告型よりも、知識や経験、スキルの直接的な販売が可能です。
- Bloggerとライブドアブログ、アメーバブログ、楽天ブログは、対応していません。
- はてなブログは、外部サービスと連携する方法で対応させています。
- FC2ブログは自社のシステムで販売ができます。
- noteは多彩な販売方法があるのが特徴です。
FC2ブログの決済は、PayPalと手数料がかかりますがポイントでも対応しています。
noteは、会員情報に銀行口座やクレジットカードの情報を登録ができて、決済システムも提供しています。
アフィリエイトの広告モデルと有料記事の直販モデルの両方使えることで、収益化する方法に幅を持たせられます。
運営側の自動広告が強制的に表示されるか
自分のブログ内にアフィリエイト広告と競合する運営側の自動広告が、どの程度表示されるのかも大切なポイントです。
- 楽天ブログとアメーバブログは、他の無料ブログよりとても多いです
- はてなブログは記事下などに表示されます
- FC2ブログとライブドアブログは条件付きで表示されないです
- noteとBloggerは自動広告が表示されません
FC2ブログは、1カ月以内の更新を続ける限り自動広告は表示されないです。ライブドアブログの場合は、パソコン表示の場合のみ自動広告が非表示です。
運営側の広告が表示されることで、アフィリエイト広告が埋もれてしまい、同じような内容の自動広告に読者が流れてしまう可能性があります。
また、過度な広告表示は、読者にもブログ運営者にも邪魔な存在です。特に、全画面広告や追尾型広告は、Googleにも避けるべき方法とされています。
広告が画面に固定され続けることでユーザーの集中力を妨げたり、画面が見づらくなり、読者のストレスになります。全画面表示は意図しないクリックを誘発する可能性があり、不快に感じる人が多いです。ブログ記事から離脱する原因になり、ユーザー体験の質を重視しているGoogleの検索結果の順位に悪影響があります。
自動広告を非表示にできるか
運営側が広告に最適な場所を自動広告で独占してしまうと、アフィリエイト広告が目立ちにくくなります。
優先的に表示した自動広告の成果報酬は運営会社の収益になり、記事を書いて頑張って読者を集めたユーザーには還元されないです。運営会社が自動で挿入する広告の収益が、無料でブログサービスを提供するための原資になっています。
広告の表示内容は選べず、読者に最適化された広告が表示されるので、想定読者に刺さる内容であるほど競合します。
自動広告を非表示にすることで、広告が競合したり埋もれることがなくなり、成果が出やすい環境になります。
noteやbloggerには自動広告がなく、はてなブログやFC2ブログ、アメーバブログでは、有料プランに加入すれば自動広告を非表示にできます。けれど、ライブドアブログは、スマートフォンだけ非表示ができないです。
楽天ブログは、パソコンとスマートフォンの両方とも非表示の機能がありません。
成果報酬は現金で受け取れるか
当然ながら、もしもアフィリエイトやA8.netなど代表的なASPではアフィリエイトの成果報酬が現金で支払われます。
外部のアフィエリエイトが許可されている、はてなブログやFC2ブログ、Blogger、ライブドアブログでは、問題はありません。
独自のアフィリエイトに制限されている楽天ブログとアメーバブログでは、電子マネーやポイントで報酬が支払われ現金化するのに条件があります。
特に、楽天ブログは銀行振込にするハードルがとても高いです。
有効期限ありのポイントや電子マネーは、企業サイドは利用されなければ利益になるので利便性をアピールされる場合が多いです。ポイントや電子マネーの有効期限や換金率は、ひとつの企業の意向次第で改悪できてしまうので、ブログの収益化を考えるならちゃんと現金でもらえることを確認しましょう。
独自ドメインを使えるか
ブログを収益化するには、アフィリエイト広告を掲載した記事や有料販売する記事に、より多くの読者がアスセス可能にする必要があります。
ウェブサイトへアクセス経路では、Googleなどの検索結果が60%から70%のシェアがあります。検索結果の上位表示されるためにはSEO対策が欠かせなくて、中でもキーになるのが独自ドメインです。
- 楽天ブログは設定できません
- アメーバブログは有料プランにしても設定ができません
- noteは有料プランにすると設定できますが、プランがとても高額です。
- はてなブログとFC2ブログは有料プランにすると設定可能です。
- Bloggerとライブドアブログは、無料で設定できます。
無料ブログでは独自ドメインの設定が可能になるだけで、多くのレンタルサーバーのように独自ドメインをサーバーに紐づける作業は自分で行う必要があります。ドメインを設定するにはお名前.comなどドメインプロバイダーで有料でドメインを購入して、ドメインネームシステム(DNS)の設定などが必要になり少し複雑です。
おすすめの無料ブログ
7つの中で一番おすすめは、はてなブログです。
- 無料プランでも自動広告の数が他の無料ブログより控えめ
- アフィリエイト広告の掲載に規制がなくて、ASP案件やアドセンスが掲載可能
- はてなProに申し込むと自動広告の非表示と独自ドメインが使える
- はてなProは月額600円で、一般的なレンタルサーバー代よりも安い
- 有料記事の販売にも対応
FC2ブログも条件はほぼ同じで有料プランのFC2ブログPROが月額300円と半額でとても魅力的です。ただし、FC2グループで考えた場合の社会的信用度に少し疑問が残り、長期的に収益化を目指すのにはリスク要因です。
無料ブログの弱点を補うWordPress
無料ブログの中ではおすすめの、はてなブログの要点をもう一度まとめます。
- 無料の会員登録をするだけでブログが作れます。
- アフィリエイトの制限がなくて、有料記事の販売も可能です。
- 無料版では自動広告が表示されますが、数は控えめです。
- はてなブログProを契約すると自動広告の非表示と独自ドメインの設定が可能です。
- テンプレートの範囲内でしかレイアウトを変えられない
- 運営側でデータ管理するのでブログ記事が自分の資産にならない
WordPressでブログ運営するには、月々1,000円程度のレンタルサーバー料金と、WordPressテーマの購入費用がかかります。当サイトでも使っているWordPressテーマ JIN:Rの場合、19,800円です。
自分で作ったブログには広告を表示する場所の規制はなく、もしもアフィリエイトやA8.netなどASPで発行されたアフィリエイト広告を自由に掲載できます。
JIN:Rを使うことで、HTMLやCSSなどプログラミング知識がなくても、トップページや記事にアフィリエイト広告を自由に表示可能です。吹き出しやアイコンボックス、ブログカードなどを使って、読みやすくて読み飛ばしされにくい記事を簡単に書けます。
Googleアドセンスの審査で独自ドメインのWordPressブログが共有ドメインより不利になることはありません。
WordPressのブログだと有料記事の販売は、外部機能を追加するプラグインを使い決済機能を連携させるなど少し難しさがあります。ただ、JIN:Rでは、WordPressテーマのオリジナルブロックの中に有料コンテンツがあり、Stripeのオンライン決済と連携が可能です。
ConoHa WINGやエックスサーバーなどの大手レンタルサーバーを契約すれば、自分の収益にならない広告やランキングは勝手に表示されないです。
独自ドメインで作るWordPressブログは、SEOに有利なシステム構造を持っていて、検索結果に上位表示させるためのSEO対策も行えます。
確かに、独自ドメインは、検索エンジンからドメイン(ブログ)の評価がない状態から始まります。そのため、ドメインが評価されて検索結果の上位表示されるまで、たくさんの時間と労力が必要です。
WordPressブログを開設した当初は、本当に全く誰にも読まれない期間が数ヶ月続きます。ブログ記事の更新を続け有益な情報発信をしているとドメインが評価されるようになり、インターネット利用者全体を対象に集客できるようになります。
無料ブログのコミュニティーにいる人数とGoogle検索をする人数の違いは歴然で、しかもアプローチできる利用者層が限定されることもありません。
WordPressは、自分で契約したレンタルサーバーでブログデータを管理します。突然の変更でブログデータにアクセスできなくなることは起きないです。
はてなブログも豊富なテンプレートから選びデザインのカスタマイズができます。ただ、アフィリエイト広告の表示できる場所や数は自由度が低く、運営会社が認めた範囲で行わなければいけません。テンプレートの多さだけではないフレキシブルさが大切です。
JIN:Rのようなブロックエディターに対応したWordPressテーマを使えば、コードが分からなくてもトップページのデザインや機能を自由にカスタマイズが可能です。他のブログとの差別化もできて、記事中で注目を集めるような装飾も簡単に追加できます。
はてなブログのコミュニティー機能や記事ピックアップ、ランキングが充実しているのは魅力的です。しかし、始めたばかりの人がいいねやフォローをしたからといってすぐに記事が読まれる訳でも、いきなりランキング上位に表示されてアクセス数が伸びる訳でもないです。
また、コミュニティー機能は同じ無料ブログの中では有効ですが、外部からのアクセスを伸ばせないです。そのため、はてなブログでも、Twitter(現X)やInstagramのアカウントをリンクできる機能を提供しています。
WordPressブログでも、Twitterをはじめとしたソーシャルメディアとのアカウント連携の機能があります。
ソーシャルメディアなどコミュニティー内でアクセス数を増やす方法は、交流活動を止めるとアクセス数も減るデメリットがあります。やはり、継続したアクセスを望むなら、本質的なSEO対策が大切です。
無料ブログとの対比で有料と紹介されるのですが、WordPress自体はオープンソースのシステムで無料で利用できます。WordPressブログで必要なものは、レンタルサーバーと独自ドメイン、WordPressテーマです。3つのうちレンタルサーバーとWordPressテーマは無料で準備できます。でも、独自ドメインを無料で複数年契約することはほぼ難しくて「.com」で年間2,000円以内で契約できます。
WordPressを極力安く始めるには、独自ドメイン代の年間2,000円だけですが、おすすめはしないです。無料のレンタルサーバーは、WordPressをインストールしてブログを作るには容量が少ない点や表示速度が遅かったりサポートがないなど、これから始める初心者の方が扱えるサービスではないからです。
ConoHa WINGなどレンタルサーバーだけは有料の十分なスペックがあるプランを使いましょう。有料のレンタルサーバーを契約すると、独自ドメインが2つ永久無料のサービスが標準化しています。WordPressテーマはCocoonのような使い勝手の良い無料テーマもあります。
もう今は難しくないWordPressブログの構築
無料ブログは簡単にブログが作れて、WordPressは難しいと考えられがちです。
無料ブログのサービスが始まった2000年代前半は確かに難しかったですが、WordPressブログも進化していて始める難易度の差は日々縮まっています。
WordPressブログは、レンタルサーバーや独自ドメイン、WordPressテーマの導入など最初に決めることがいくつかあり、サイト構築も必要です。
ただ、代表的なConoHa WINGやエックスサーバーのレンタルサーバーを使えば、契約と同時にWordPressテーマの導入まで一気に終わります。WordPressテーマの導入が終わった時点で、はてなブログの利用登録が終わった状態と同じです。
JIN:Rを使えばデザインプリセットで、デモサイトの状態がクリックだけで手に入ります。あとは、ブログの細かな情報を入力していくだけで完成です。
無料ブログでも色々なカスタマイズが可能なため、最初の設定項目は決めなければいけないことに大差はありません。
WordPressのひとつのデメリットは、ブログの管理とメンテナンスを継続する必要があることです。セキュリティー対策やシステムの定期的なアップデート、コンテンツのバックアップを自分で行う必要があります。手間はかかりますが、特別な知識が必要ではなくて、プラグインを正しく選んでセキュリティーとパックアップの機能を追加するだけです。
途中で無料ブログからWordPressへブログを移す作業は、クリックだけで簡単には終わらないです。ブログを作るのは難しくないので、収益化したい気持ちが頭の片隅にある方は、WordPressで始めてみるのをおすすめします。
まとめ:自分の意向を反映できるWordPressがおすすめ
主要な7つの無料ブログを取り上げて、収益化におすすめできるプラットフォームはどれかを比較してきました。
収益化におすすめできるかで着目したのが、
- 収益化の方法に自由さがあるか
- 運営の自動広告が強制的に表示されるか
- 自動広告は非表示にできるか
- 成果報酬は現金で受け取れるか
- 独自ドメインを設定できるか
の5つです。
収益化の方法の自由さというのは、アフィリエイト広告の掲載が可能なことはもちろん、有料記事の販売ができることも考慮しました。
無料ブログの中では、はてなブログが収益化におすすめできるスペックを持っています。
FC2ブログも収益化しやすい要素は揃っていたのですが、アダルトやギャンブルのジャンルが可能なことなどから社会的な印象を考慮すると、一歩及ばないかと私は思いました。
最も収益化におすすめできるはてなブログであっても、ブログ記事などのコンテンツを自分で管理できないリスクと、テンプレートでできる範囲にカスタマイズが限られてしまう不自由さがあります。
収益化におすすめできるか着目した項目を全て満たせるのが、WordPressで作ったブログです。無料テーマを使ったとしても、レンタルサーバー代が月額1,000円程度必要ですが、収益化を目指すなら、自分の意向を反映できる方が有利です。
WordPressを使ったブログ構築は、簡単な手順で可能になっています。何かの規制をされることなく、自由な情報発信を通じたマネタイズをしたい場合は、WordPressブログがおすすめです。
この記事が、JIN:Rを利用してブログを始めようかと検討されている方のお役に立てれば幸いです。