JIN:RとSWELLの違いをご存知ですか?目的にあったテーマを選ぼう


WordPressテーマを探しているのですが種類が多くてどれが良いか迷っていて。IT知識があまりなくても扱いやすいテーマがいいなと思っているんです。

だったら、JIN:RやSWELLが初心者でも安心と人気の有料テーマです。それぞれに特徴があって、想定しているユーザー層に少し違いがあるので一緒に見ていきましょう。
WordPressでブログやウェブサイトを作ろうと思ったら必要になるのが、WordPressテーマです。しかし、多種多様なテーマの中から、扱いやすくてニーズに最適なものを選ぶのは難しいと感じませんか。
そこでこの記事では、人気があるWordPressテーマのJIN:RとSWELLをIT知識のない人にもおすすめできるかという視点で比較しました。この記事を読めば、WordPressでブログやウェブサイトを運営するときに、スタートで挫折せず続けるのに適しているテーマの特徴が分かります。
自分の目的にあったウェブサイトを立ち上げ、長く楽しく運営していきたいと感じている人は、ぜひ最後まで読んで参考になさってください。
もし、WordPressテーマを「JIN:R」にしようかと迷っているなら、あなたの決断を後押しする情報になっていると思います。

JIN:RとSWELLの基本情報
販売価格はSWELLの方が2,200円安いです。JIN:RもSWELLも追加の有料オプションがなく、WordPressテーマの機能を100%利用できます。
JIN:Rでは、WordPressテーマ「JIN」のユーザーに5,000円の優待割引をしています。
レンタルサーバーをまだ契約されていない方は、JIN:RはConoHa WING、SWELLはエックスサーバーを契約すると公式サイトよりも割引価格で購入できます。
ライセンス形態にPHPのみGPLと100%GPLの違いがありますが、WordPressテーマを購入し普通に使う分には大きな違いはありません。
サポート体制はどちらもコミュニティがあります。JIN:RのBlog CampはSlack、SWELLのLSコミュニティーSWELLはDiscordのプラットフォームを利用しています。
JIN:RのBlog Campでは、Slackで募集したブログ相談に開発者がYouTubeライブで回答するブログ診断が不定期開催されています。また、作業なうやもくもく会、ブログ相談などのスレッドで日々JINとJIN:Rのユーザーで交流が行われています。ブログ診断のアーカイブとフォーラム、コミュニティでの回答は、Blog Camp wiki のサイトにまとめられています。
JIN:RとSWELLの主な機能とブロック
JIN:RとSWELLの主な機能とオリジナルブロックの違いを表にまとめました。
JIN:Rは目次プラグイン(Rich Table of Contents)、SWELLはSEO対策プラグイン(SEO SIMPLE PACK)をインストールした状態で比較しています。
JIN:RとSWELLの主な機能の違い
JIN:RとSWELLの主な機能の違いを掘り下げていきます。
デモサイトのデザインを利用する機能に大きな違いがあります。
JIN:Rはデザインプリセットを使って簡単にデモサイトのように設定できます。どれもデザインが素晴らしく、制作会社に依頼したようなサイトデザインを利用して誰でも簡単に始められます。
デモサイトは全部で23種類もあります。
- Ver.1で12種類のブログやポートフォリオと3種類の企業サイト
- Ver.2で8種類のブログ型
種類が多く目的別に選べ、他のサイトとデザインが全く同じという可能性も少ないです。
SWELLのデモサイトの配布は6種類です。ダウンロードしたファイルをプラグインを介して適用させる必要があります。
メインビジュアルは、ウェブサイトの印象を決めるのに大きな影響を与える部分です。
背景に動画や画像を設置できる点は共通していますが、
- JIN:Rはキャッチコピーやサブコピー、ボタンの設置ができる
- SWELLはブロックで作成したパーツを設置できる
と、SWELLの方がカスタマイズ性があります。
一方、JIN:Rにはメインビジュアルを下層ページにも表示させるユニークな機能があります。
サイドバー設定の方法にも違いがあります。
サイドバーを表示する2カラム表示を、
- JIN:Rはトップページと記事ページ
- SWELLはトップページ、記事ページ、カテゴリーページ
で設定できます。
スマートフォン表示でのヘッダーとフッターにも違いがあります。
- JIN:Rは、ヘッダーにはアイコンを使ったメニュー、フッターにはコンバージョンエリアの設定が可能
- SWELLはヘッダースライドメニューと固定フッターメニューの設定が可能
Googleアドセンスは、JIN:Rがディスプレイ広告、SWELLにはインフィールド広告に対応したメニューがあります。
アフィリエイト広告のコードを一括管理する機能は、それぞれに備わっていますが使える場所が異なります。
- JIN:Rはボタンブロックに適用
- SWELLはバナー型やアフィリエイト型、Amazon型、ランキング型、テキスト型に使える
サイト表示の高速化にも違いがあります。JIN:Rは絵文字ファイルを読み込まないの1項目だけ自分で選べます。一方SWELLは、各種キャッシュ機能、CSSコードの削減機能、JavaScript遅延読み込み機能、jQueryを読み込まないなどの設定を自分で選びます。
他テーマからの移行をサポートする種類が、JIN:RはJINのみ移行プラグインがあり、Cocoonからの移行マニュアルがあるのみです。対してSWELLは6種類のテーマに対応した移行プラグインが準備されています。ただ、ブログやウェブサイトをこれから始める方には、あまり関係しないです。
JIN:Rにない機能としては、SWELLにはLP機能が備わっています。
WordPress標準とオリジナルブロックにある違い
ブログやウェブサイトの運営を続けていると、トップページのデザインや機能の変更をしたくなる場合があります。自分らしく変更を加えたいと思った時に大切なのが、ブロックエディターが充実していることです。
JIN:RもSWELLもブロックの種類は豊富なので、オリジナリティのあるサイトが作れます。種類の多さだけではなく、構築したいことができるのかも合わせて確認しましょう。
オリジナルブロックの違いをまとめました。ほぼ同じ機能の場合は、そのブロック名を書いています。

オリジナルブロックの有無のこと
JIN:Rのみのブロックを集めました。
有料コンテンツは、stripeの決済サービスとの連携をスムーズにするブロックです。限定エリアを設定し、決済完了後にパスワードを使い閲覧可能にします。Web広告の少ないジャンルでも、自分のスキルや経験を販売して収益を得るチャンスを模索できます。
比較表は、画像リンクやボタン、星マークを使った評価ができる横スクロールに対応した比較することに特化したブロックです。
デザイン見出しは、トップページやカテゴリーページなどの固定ページに設置します。アイコンや番号などのシンボルと見出し、サブテキストを使ってデザインが整った見出しが作れるブロックです。
SWELLのみのブロックを集めました。
FAQや商品レビューなどは、構造化データを出力するか選択できるようになっています。
ABテストは、記事に表示する内容を2パターン作りランダムに出し分けられるブロックです。読者の反応の違いを検証する場合に使います。
ブロックが持つ機能の違い
全く同じ機能やデザイン設定はあり得ないので、主要な違いのみピックアップします。
- テーブルブロック
- 段落ブロック
- カバーブロック
JIN:Rは、表の作成にプラグインを推奨していてテーブルブロックの拡張機能がありません。SWELLは、横スクロールやセルの背景に⚪︎×のアイコンを挿入など多彩な表現が可能です。
JIN:Rには段落ブロックの装飾スタイルが無いです。一方、SWELLにはボックス装飾が可能になっています。SWELLは直接操作できて作業性が高いです。ただ、複数の段落ブロックをひとつのボックス内に表示するには、グループ化の手間が発生します。
JIN:Rはボックスと段落を組み合わせる必要があります。adobeなどデザインツールにあるレイヤーを重ねて表現する方法に近い考えで、組み合わせのアイデア次第で様々な装飾が可能です。
カバーブロックの配置が、JIN:Rは左・右・中央の選択に対してSWELLは左右中央に加えて幅広・全幅にも対応しています。カバーブロックの全幅があることで横幅いっぱいに動画を設定できます。
JIN:Rはトップページではメインビジュアルで動画を設定できますが、下層ページなどでは横幅いっぱいに広げた設定ができないです。
- 吹き出しブロック
- ボタンブロック
- リッチメニューブロック
- デザイン見本帳
吹き出しブロックのパターン登録が、JIN:Rは10個までに対してSWELLには制限がないです。JIN:Rは11個以上使用するときは、ショートコードを使うか都度エディターで設定します。ただ、JIN:Rには6種類のパターンが標準で用意されているので、直ぐに使い始められます。
ボタンブロックにアフィリエイト広告のコードを簡単に設定できる機能は共通しています。追加してSWELLには、クリック率の計測ができます。
JIN:Rのリッチメニューでは、画像を使ったナビゲーションを設定できます。画像比率も正方形や横長、縦長など5種類から選べ、メインテキスト、サブテキストも自由度が高いです。エディター上で、画像に文字入れの作業ができるイメージです。SWELLのボックスメニューではアイコンとメニュー名の設定が可能で、デザインも2種類となっています。
組み合わせたボックスを繰り返し利用する方法にも違いがあります。
JIN:Rのデザイン見本帳は、JIN:R運営チームが考えデザインしたブロックパターンをコピーするだけで使える機能です。コンセプトやボタン、ランキング/CTA、画像加工など、テーマに搭載されているブロックをベースに少しのカスタマイズが加えられています。テーマを知り尽くした運営チームのアイデアを利用できるありがたい機能です。
SWELLのブログパーツ機能では、自作したブロックパターンを登録し、簡単に呼び出す方法があります。記事作成などでは繰り返し使用するブロックがあり、登録しておくと記事作成が効率化できてかなり便利です。
JIN:RとSWELLどちらがおすすめ

有料テーマは目的やデザイン、操作性、熟練度などでかなり意見が分かれます。
人気のJIN:RとSWELLは有料のWordPressテーマの中でも高額な部類になり、JIN:Rは19,800円、SWELLは17,600円かかります。
2万円近い出費なので、自分の目指すサイトを構築しにくいWordPressテーマを選んでしまうのは避けたいところです。
ブログ初心者ならJIN:Rを選べば間違いないと私は思います。
より一層、特徴を掴んでもらうために、主観的なおすすめポイントをあげさせていただきます。
JIN:Rのおすすめポイント
- IT関係やザインにも自信がなくても、おしゃれなサイトを作れる
- サイトデザイン設定はそこそこに、コンテンツ作成に集中できる
- 初心者が困りそうなところはJIN:Rがサポートしてくれる
JIN:Rの特徴で、デザインの素晴らしさは外せないです。
デザインプリセット機能やデザイン見本帳など、Webの知識が少ない人やデザインに自信がない人でもブログ運営を楽しめる機能が充実しています。オリジナルブロックも、ひとつひとつが色使いまでオシャレにデザインされています。そのため、テーマ側が設定した選択肢から選ぶだけで、デザインが破綻しない範囲内でオリジナリティあるサイト作りができます。
デザインプリセットを利用して、23種類もあるデモサイトをクリックひとつで適用できます。サイトのデザインをサイト制作会社に委託や外注をしたかのような状態にいち早く到達できて、設定途中で挫折する箇所も少ないです。そのため、ブログやウェブサイトに大切なコンテンツ作りに早い段階から取り組めるメリットがあります。
ブログ運営をする上であったらいいなという機能やブロックは揃っていて、他のテーマを使ったサイトとは差別化されたデザインが簡単にできます。
さらに、構造化データマークアップなどの内部SEOは、JSON-LD形式でテーマ側で自動で書き出されています。サイト表示速度も普通にしていれば速くなるように細かな手法が取られています。そのため、特に気にかけて何かをする必要がない設計になっています。
Web制作者やWebマーケターが望むような中上級者向けの機能は、想定しているユーザー層とマッチしないので、実装しないかテーマ内で対応をしている印象です。できることが多すぎて迷子になり挫折するより、ブログ収益化に必要な機能に限定されている方が初心者には扱いやすいです。
収益化の方法が限られるジャンルのブログ運営をされる人でも、収益方法の可能性が広がります。有料コンテンツブロックで、noteなど外部サイトに頼らずにコンテンツ販売が可能になるからです。
JIN:Rはデザインの提供とコミュニティで開発者からのアドバイスなど、購入者へのアフターフォローが手厚い印象があります。
SWELLのおすすめポイント
- カスタマイズ性、効率性、多機能性、シンプルさと使いやすさ、高速表示に優れている
- WordPressテーマのシェアが高い
SWELLは、オリジナルブロックが多くてブロックの機能性も高いです。カスタマイズする選択肢も豊富で、自由に選べます。
ブログ記事を書く手間になる作業効率を上げる機能が多く、記事を素早く仕上げることが可能です。記事執筆の中で発生する繰り返しの操作を工数削減したり、記事作成の使い勝手をとても考えられています。記事の量産するジャンルでブログ運営する場合などにとても効果的です。
サイト表示速度はとても早く、SEO設定を手動で選ぶことができます。
ひとつひとつのパーツやデザインを吟味して自分でサイトを構築したい場合に、SWELLはカスタマイズ性が高いので制限が少なく行えます。
WordPressテーマとしてのシェアが高く、実績も十分でネットの上の情報量も多いです。そのため、自己解決につながる情報がインターネット検索で見つかりやすいメリットもあります。
まとめ:思想の違いを理解して選ぼう
WordPressテーマのJIN:RとSWELLの違いを見比べてきました。
どちらも有料テーマの中でも販売価格が高い方ですが、オリジナル機能やブロックの数、エディターの操作性など、価格に見合った機能を持っています。
私は、基本的に優劣ではないと考えます。思想や流派のような考え方の違いのように捉えています。
JIN:Rはデザイン性など記事制作以外はおまかせで進められ、SWELLは作業性重視で細かなことも自分で決められるという印象です。
それぞれ違った特徴や強みがあり、どちらがあなたの目的や希望に合っているかが大切です。状況にあったテーマを選択することで、より快適なサイト運営ができます。
WordPressテーマの移行はプラグインだけで完璧に終わることがなく、とても時間と労力が必要なことです。最初によく吟味しましょう。
この記事がJIN:Rをもうすでにお使いの方にも、検討されている方にもお役に立てば幸いです。