知っておきたいnoteとブログの収益化の違いをブロガー目線でチェック
せっかく記事を書くなら収益化を目指したくて。noteは有料で記事を販売できるので近道なのかなと思っているんです。
noteには少額から簡単に取引できるメニューがありますが、ブログで稼ぐのとは少し違うプラットフォームです。noteとブログの違いを確認していきましょう。
noteは会員登録するだけで有料記事を書けるので、収益化が身近に感じられるのではないでしょうか。ただ、noteのコンセプトの影響で、noteとブログでは稼ぎ方に違いがあります。
そこでこの記事では、noteの収益化の仕組みを確認して、WordPressブログを収益化する方法との違いをまとめました。この記事を読めば、noteが持つ8種類の収益化方法とブログを収益化する5種類の方法が分かります。ブログの収益化を目指していた人がnoteを収益化する難しさを確認して、自分に合ったウェブコンテンツで収益化を進めたい方は、ぜひ最後まで読んでください。
もし、WordPressテーマを「JIN:R」にしようかと迷っているなら、あなたの決断を後押しする情報になっていると思います。
noteとWordPressブログを知ろう
noteとWordPressを使ったブログの違いを確認しましょう。
noteとは
noteは、2014年4月にリリースされたメディアプラットフォームです。月間アクティブユーザー(MAU)5,145万、累計会員登録者 733万人、年間流通総額(GMV)は137億円を誇ります。(2023年11月時点)
会員登録すれば、無料で誰でも手軽に情報発信と作品投稿できるサービスです。WordPressブログよりも簡単に始められる良さがあります。
noteでできること
- 自分の好きなことや伝えたいことを投稿する
- 好きなクリエイターの記事を読んで、応援する
- 同じ趣味や思いを持った人と、メンバーシップでつながる
クリエイターが創作に集中しやすい空間を目指して設計されていて、テキストや画像、イラストなどコンテンツを発信するプラットフォームとして人気を集めています。
noteの大きな特徴は次の2つです。
- ランキングがない
- 広告がない
ランキングがないことで、ユーザーに見られるコンテンツが上位に集中しないメリットがあります。クリエイターは上位表示を目指す必要性がなくなり、本当に伝えたいことに専念できます。その結果、各自が伝えたいことを中心に活動できるため、多様性が保たれる好循環が起きます。
読者は広告がないことでコンテンツの内容に集中できます。クリエイターは広告収益を稼ぐために、読まれることを優先したコンテンツを作る動機がなくなります。
WordPressブログとは
WordPressブログは、コンテンツ管理システム(CMS)のWordPressを使って構築したオリジナルのサイトです。サイト運営を簡単にする機能性やカスタマイズ性が支持され、全世界のウェブサイトの40%以上で使用されていて、CMS市場では60%以上のシェア率です。大企業のホームページから個人のサイトまで、様々な用途で利用されています。
WordPressでブログを作るには、WordPressとレンタルサーバー、独自ドメイン、WordPressテーマの4つが必要です。WordPressはオープンソースのシステムで無料で利用できます。レンタルサーバーとWordPressテーマは、有料のサービスを使うのがおすすめです。
レンタルサーバーの契約やドメインの取得、テーマの購入、WordPressのインストールなど自分でやらなければいけないことは多いですが、日々作業は簡単になっています。
最初からブログに使うサイトを作ることで、デザインや発信内容、ブランディング、収益方法など自由に設計できます。
noteの持つ豊富な収益化する仕組み
あなたの作品や知識を収益化してみよう
- あらゆる創作を収益化できる
- 自分にあった販売方法が選べる
- 多くの人に届けられる
noteで収益化が注目される理由
noteが収益化で注目される理由のひとつが、自分で作ったコンテンツを好きな価格に設定して読者に直接販売する仕組みをサービスの中で確立したことです。読者が読みたい記事を購入したり、メンバーシップでクリエイターを金銭的に支援するなど新しい収益化の流れが生まれました。
noteにはYouTubeのような収益化条件はなく、会員登録すれば開始後すぐに有料記事を投稿できます。販売方法は単発販売とサブスクリプションを合わせて、4種類あります。多彩な販売方法があり間口が広いので収益化は簡単そうに見えますが、実際に稼げるようになるのはブログと違った難しさもあります。
- テキスト
- 画像
- つぶやき
- 音声
- 動画(YouTubeなど)
テキスト投稿をメインに使用している人が多くてブログのように見えますが、noteには5種類の投稿機能があります。5種類の投稿機能のうち、つぶやき以外は有料販売に対応しています。
noteの収益化モデルを支えるのが、会員間の取引を可能にした決済手段と紐付けた会員アカウントです。デジタルコンテンツの販売は決済の手間をいかに簡略化するかが大切で、個人間では決済機能の確立が課題でした。
noteが決済機能を受け持つことで購入ボタンをクリックするだけで取引ができるので、少額の売り買いが活発に行われています。スマートフォンが普及することでインターネットが身近になり個人が簡単に決済できる環境が整ったことも影響しています。
ウェブコンテンツで収益を得るにはアフィリエイトやGoogleアドセンスといった広告モデルが主流でした。インターネット上で個人が少額の決済をする環境が整っていなかったこと、情報にお金を払うこと考えが定着していなかったことが影響しています。
今では、NetflixやAmazonプライムなど、インターネット上で価値を感じるサービスに料金を支払うことが一般化してきています。また、メルカリなどのフリーマケットサイトやオンラインゲームの課金などでインターネットでの決済する機会が増えました。
今や他のブログプラットフォームでも有料記事に対応して追従し始めています。有料記事を販売する収益化の仕組みは普及し始めて、アフィリエイトと並ぶ重要な選択肢になりました。
特定のコミュニティで認知されていたり既にファンがいるクリエイターにとって、広告モデルは効率的ではなく有料コンテンツで直接的に収益化できる方が魅力的です。
noteでできる8つの収益化の方法
- 有料記事
- 有料マガジン
- 定期購読マガジン
- メンバーシップ
- クリエイターサポート
- Amazonアソシエイト
- 外部ECサイトとの連携
- 仕事依頼を受ける
有料記事
noteで収益化を考えるときに、まず思い浮かべるのが有料記事です。
記事の中に有料エリアを設定するだけの手軽さで、5つのステップで投稿できます。
投稿ボタンからテキストを選びます。
無料で読めるエリアと、有料エリアの記事を入力します。
有料エリアにしたい分の上に、「有料エリア指定」を設定します。
有料ラインが表示され、ラインより下が決済後に表示されます。
「公開に進む」をクリックすると、有料エリア設定の画面が開きます。
販売設定で有料を選択して、価格を入力します。
全て設定できたら「有料エリア設定」をクリックします。
プレビューを確認して問題がなければ、「投稿する」をクリックします。
有料記事は、100円から50,000円の価格設定が可能です。
動画やファイルは、有料エリアに埋め込んだり記事に添付してダウンロードできるようにすることで、販売可能です。画像や音声を販売する場合は、投稿のときに販売設定で有料が選択できます。
ノウハウや体験談、ワークショップの教材など、さまざまなコンテンツを1記事単位で販売できます。シリーズ化やブランディングなどを深く考えることなく気軽に取り組めるので、身構えすぎずチャレンジできます。
販売は1記事単位ですが、記事内の無料と有料の割合は自分で決められます。情報は全て無料エリアに書いて有料エリアにはお礼の言葉だけを書くことで、役に立った人が自ら購入してもらう応援の方式も可能です。
有料マガジン
noteにはマガジンという機能があり、
- お気に入りの記事をまとめてブックマーク
- テーマに沿って分類してカテゴリー
の代わりとして使えます。
マガジンも価格設定して販売できて、100円から50,000円の価格設定が可能です。
有料記事の数が増えてきたらマガジンにまとめて、体験談やノウハウをデジタル雑誌や書籍にするイメージです。有料記事をまとめて有料マガジンにする場合は、本来の合計金額より割引価格にされていることが多いです。
シリーズ化して販売する目的でワークショップやオンラインレッスンの教材の記事を書き有料マガジンにする方法もあります。
定期購読マガジン
定期購読マガジンは、購読期間中に追加された記事を読めるサブスクリプション方式の有料マガジンです。
販売するには月額500円のnoteプレミアムの契約と審査に合格する必要があります。定期購読マガジンは、100円から100,000円の価格設定が可能です。
審査の時に申告する月1記事以上の更新が義務付けられるので、クリエイターには相応の負担があります。
メンバーシップ
メンバーシップは、記事やマガジン、掲示板、ニュースレターなどのコンテンツをメンバーに届けられるサブスクリプション方式の販売方法です。
プランを作成するごとに審査に合格する必要があります。ただ、定期購読マガジンと違いnoteプレミアムを契約する必要がありません。noteに支払う手数料のプラットフォーム利用料が半分になります。メンバーシップは、100円から50,000円の価格設定が可能です。
コンテンツの連載や同好会、ファンクラブ、コミュニティー運営をして、読者と継続した交流の場を作れます。記事だけではなく掲示板を使った気軽な交流もできるようになります。
無料でできて毎月の更新が必須ではないので、コスト面や柔軟性を考えると定期購読マガジンより使い道が広いです。
クリエイターサポート
クリエイターサポートは、記事を読んだ方が任意で金銭的に活動を支援する機能です。現実世界でのチップやインターネット上での投げ銭のようなものです。
読者は100円から100,000円の範囲で金額を決めて支払いできます。
無料記事であっても、読者が役に立ったり素晴らしいと感じられた場合に収益化につながる機能です。金銭面以外にも「オススメ」のボタンがあります。オススメが増えれば、「みんなのおすすめ記事」の欄に表示されて、読者が記事の拡散もサポートしてくれます。
クリエイターは、サポートのお礼メッセージを設定するだけで利用できます。
Amazonアソシエイト
noteで認められている数少ない広告掲載が、Amazonアソシエイトです。
Amazonに掲載されている商品を紹介して、広告経由で購入されると購入商品の0.5%から10%の紹介料が発生します。1商品あたりの紹介料の上限が1,000円と、高額商品を販売しても大きな金額にはなりにくいです。
Amazonアソシエイトの審査には別途合格する必要があります。審査基準のひとつに、「180日以内に3つの販売する」があり、noteの仕様では達成するハードルは高いと言えます。
外部販売サイトとの連携
ストアー機能とnote for Shoppingの2つの外部販売サイトと連携させる方法があります。
ストア機能は、他のECサイトで販売している自分の商品をnoteで割り当てられるクリエイターページのストアタブに一覧で表示できます。
- iichi
- STORES
- BASE
- minne
- MUUU
- EC-CUBE
- カラーミーショップ
note for shoppingは、他のECサイトで販売している自分の商品を記事の中にカード形式で表示させる機能です。カード形式には、商品名、価格、画像などが含まれます。
- iichi
- BASE
- minne
- EC-CUBE
- カラーミーショップ
- Shopify
仕事依頼を受ける
記事や画像の投稿を通じてスキルレベルや作品を多くの人に届けられ、クリエイターのポートフォリオとして機能する特徴があります。ヘルプセンターの中でも、仕事依頼の記事を自分のクリエイターページに固定することを推奨しています。
設定は簡単です。投稿を作成して公開後に「仕事依頼として表示」を選択すると、「仕事依頼」のタブが追加されて投稿がリンクされます。自身の作品を効果的にアピールし、仕事の機会を増やすことができます。
ブログと比べて収益化を目指しやすい方法
豊富な収益化の方法があるnoteですが、ブログかnoteで迷う方が目指しやすいのは、有料記事と有料マガジンです。クリエイターやインフルエンサーの活動をしていなければ、メンバーシップや外部販売サイト、仕事依頼を受けるのは難しいでしょう。
また、最初からnoteの記事だけでAmazonアソシエイトの審査合格を目指すのは結構難しいです。
けれども、ウェブ広告がほとんどないジャンルでも、投稿したコンテンツから収益を得る機会を作り出せるメリットもあります。
ブログを収益化する方法
- Googleアドセンス
- アフィリエイト広告
- 自社商品の販売
- 有料記事
- 仕事の受注
- 広告スペースの販売
WordPressブログで収益化する方法の振り返りをします。
Googleアドセンスは、Googleが読者のサイト閲覧や検索の履歴など、普段の行動をもとにした最適な広告を表示する方法です。広告をクリックするだけで広告成果が発生し、1クリックは、1〜10円程度です。アドセンス広告を掲載するには、Googleの審査があります。
アフィリエイト広告は、広告主の求める成果を達成すると広告料が支払われる仕組みです。成果の基準は様々です。
- 商品を購入した
- サービスを申し込んだ
- 資料請求した
- 会員登録した
- セミナー参加した
- 広告をクリックした
など
成果の金額は、定額で決まっているものから、購入金額のパーセンテージで設定されているものまで様々です。基本的に広告主の審査があり、分野により審査の難しさが異なります。
WordPressで作ったブログは、自社商品の販売をしている外部サイトへのリンクを簡単に設定できます。BASEやShopifyなど通販サイトで出品しているページへのリンクを設定することで、販売ページへ誘導可能です。
ブログ記事の中に有料エリアを設定した有料記事の販売が可能です。JIN:Rでは有料コンテンツのブロックを使ってStripeの決済機能との連携を簡単に行えます。noteの有料記事と同じように、有料コンテンツブロック以降が決済前に非公開になります。非公開エリアに、動画やファイルのダウンロードを入れることで様々なコンテンツの販売が可能です。Stripeのアカウントを作成して決済機能を使うには、Stripeの審査があります。
ポートフォリオサイトとして作品やサンプルの掲載が可能です。仕事依頼の記事を作成してフリーランスとして依頼を受け付けることもできます。ホームページとして、店舗の紹介、メニューを掲載して集客ツールとして活用する方法もあります。
広告スペースの販売は、ブログで主に扱うジャンルの企業やサービスの広告を表示する権利を販売する方法です。成果報酬型のアフィリエイトとは異なり、看板のように掲載することで固定の掲載料を得る方法です。企業との直接契約が発生するので取り組むハードルが高いですが、普段から面識のある会社との人脈があれば実現する可能性があります。
noteを収益化する難しさ
会員同士の決済機能が簡単に行える日本発のプラットフォームとして注目されるnoteですが、ブログの広告による収益化と根本的に違う仕組みです。自分で記事に価格を付けて販売できるので収益化は簡単に見えますが、実際にnoteで稼ぐには独自の難しさがあります。
販売するモノの違い
noteの掲げるコンセプトの影響で、ブロガーの思う収益化とは少し違います。創作活動をするクリエイターにとっては、noteは素晴らしいサービスです。誰もが創作を楽しんで続けられるよう、安心できる雰囲気や多様性が大切にされています。一方、商品やサービスを持たずに稼ぐためだけに情報発信する場合、長期的な収益化は難しいでしょう。
noteではクリエイターの創作物が販売するモノです。創作物には、有益な情報を含む記事や画像などが当てはまり、自分で作り出したコンテンツしか売れない特徴があります。商品レビューであっても、商品ではなくレビュー内容を購入してもらう必要があります。一方ブログでは、広告主の商品やサービスが販売するモノです。広告を経由して購入されることが収益に繋がります。
特定のカテゴリーで知名度のある人にとって、アフィリエイトなど広告を介した収益化は効率的ではないと感じる側面があります。広告の商品を紹介する記事を読まれても、成果条件を達成しなければ収益化できないからです。クリエイターがどのように感じたのか、どう考えるのかといった投稿者の思考といったコンテンツにお金を払ってでも知りたいと思う仲間やファンがいるので、有料コンテンツ販売の方が費用対効果に優れています。
問題は、自分が制作したコンテンツを販売するには、信頼を集めて仲間やファンと呼べるフォロアーが必要であることです。フォロワーがいると収益化できるがいないとほとんど売れないということです。
最初から収益化を目指すのではなく、無料コンテンツを増やしてフォロワー獲得から始めるのが大切です。無料コンテンツで自分に信頼を集め、投稿をひとつの商品にできるようにブランディングしていきましょう。
note内で露出を増やす方法が限られる
noteでも記事を公開しただけではほとんど人の目に触れる機会がなく、読まれないので収益につながらないです。
コミュニティー内で読まれるには、トップページに表示されることが近道です。他の無料ブログのポータルサイトによくあるランキング表示がnoteにはないので、自力で表示が難しいです。noteのトップページに表示されるには、note編集部によるピックアップや公式のマガジンに含まれることを待つしかありません。公式による記事コンテストが行われていますが、発信ジャンルと相性が良い内容とは限らないです。
一人ひとりに割り当てられたクリエイターページと呼ばれるトップページで設定できるのは、ヘッダー画像、アイコン画像、コンテンツの並びだけです。投稿記事の表示順も、公開日時の新しいものが上に表示されて変更できません。デザインテンプレートの着せ替えの機能はなくて、カラー設定や背景、フォントもすべて初期設定で固定されています。
デザインのカスタマイズがほぼできないので、自分らしさでトップページの差別化が難しいです。
記事内で成約させる機能が乏しい
noteはシンプルなデザインで、テキストコンテンツを書けるように設計されています。
テキスト投稿のエディターに、見出しやリスト、画像埋め込み、目次の追加など、最低限必要な機能はあります。しかし、文字の色を変えたりマーカーを引いたりといったちょっとした装飾もできないです。JIN:RのようなWordPressテーマにあるオリジナルブロックを使った装飾はほぼできません。
テキスト投稿で、無料コンテンツであったとしても、読者の読み飛ばしを防止したり、重要な箇所を視覚的に伝える方法が十分に行えないです。有料記事では有料エリアの情報への訴求が難しいためコンバージョン率を高める表現が限定されてしまいます。
ブログで使えるブロックを知ると、自由な表現やクリエイティビティが制限されているように感じてしまい、窮屈に感じるかもしれないです。
検索需要の取り込みが弱い
インターネットで記事を読んでもらうには、Googleなどの検索エンジンから記事ページへの流入が欠かせないです。検索結果に記事を上位表示させるために行うのが、サーチエンジン最適化(SEO対策)です。
noteでは独自ドメインではなく「https//note.com/(note ID)」のURLが発行されて、note.com内のサブディレクトリの位置付けの共有ドメインで記事を書きます。共有ドメインでは、個人的に行えるSEO対策はキーワードを意識した記事を書くこと程度です。
note.comの権威性は高くて、検索キーワードに該当した場合には検索結果に上位表示されるパフォーマンスが十分あります。しかし、Googleの仕様上、「note.com」のサブディレクトリの記事ばかりが上位表示に並ぶことは、普通の検索では起こらないです。上位表示されるのは、noteの中で選ばれた2記事から3記事だけです。
noteには、記事ごとに表示された回数と合計の回数を期間ごとに切り替えて表示するアクセス分析機能しかないです。Google Search Consoleなど外部のアクセス解析ツールを設定する項目がありません。記事ごとに読者が持っている興味の把握は、閲覧数に頼るしかなく、検索キーワードを使った本格的な分析をするのに向いていないです。
ランキングを持たないというコンセプトがあるので、分析して上位表示させることへの重要性が低いのでしょう。
ソーシャルメディアのフォロワー数が重要
noteを収益化するには、集客して記事へのアクセス数を増加させる必要があります。note内の活動だけでは、記事の露出を高める方法が少なく新着記事に誘導する機能が弱く、難易度が高いです。
ブログでは検索によるアクセス数を増やす方法が一般的ですが、noteではSEO対策で検索需要を取り込むのが難しいです。そのため、独自のコミュニティーを持っていることが収益化に大きな影響があります。
ソーシャルメディアのフォロワーを増やしてコミュニティーを作る対策が効果的です。フォロワーにnoteの存在を告知して、noteのアカウントに誘導をするのです。noteのフォロワーを増やすことで、直接的に有料記事を販売する読者を集められます。
投稿の拡散力があって同じテキストという相性の良さもある、Twitter(現X)がおすすめです。
地道に無料記事を投稿してファンを作り、note内でフォロワーを増やすことも大切です。最終的に収益化が目的だとしても、有料記事ばかりを投稿していても売り上げにはつながらないです。記事を書いた人のパーソナリティや普段はどんな情報を発信しているかを知ることで読者の信頼が得られて、購入の動機が起きるからです。
また、記事の数が増えれば、サービス内で話題を呼んだ他の人の記事のタグなどを経由して新たな読者が増えるチャンスにもなります。
アフィリエイトが原則禁止
noteでは、アフィリエイト広告が基本的に禁止されています。唯一認められているのがAmazonアソシエイトです。
もしもアフィリエイトを経由してAmazonアフィリエイトを行うのとは異なり、Amazonの標準の審査に合格する必要があります。利用規約の遵守はもちろんですが、初めて間もない時期に難しいのが「申請から180日以内に3件以上の商品またはサービスの販売実績が必要」という条件です。
ソーシャルメディアなどでフォロワー数が多い人は可能かもしれませんが、これから始める人がアクセス数を集めて販売条件を満たすのはハードルが高いです。
Amazonの商品を紹介して売れた場合は、1件につき販売額の0.5%から10%の紹介料がもらえます。ただ、高額な商品が売れたとしても上限が1件1,000円と決まっています。
SEO対策による長期的に安定した記事へのアクセスを確保するのが難しいので、物販アフィリエイトで継続的に収益化するのは困難といえます。
コンテンツ販売する手数料がかかる
noteでの有料コンテンツの売上金額の全てが収益にはならないです。ほとんどの機能を無料で利用できる代わりに、有料コンテンツが売れたときに手数料を支払います。
決済処理にかかる事務手数料と、プラットフォーム利用料、指定の銀行への振込手数料の3つの手数料がかかります。
決済方法により事務手数料は5%から15%で変動し、プラットフォーム利用料は基本10%で定期購読マガジンのみ20%です。有料コンテンツが売れるたびに、最低でも15%が手数料に消えます。振込手数料は1回270円です。
これらの手数料がnoteのサービスを維持する原資を賄っています。
ブログの方が収益化に向いている訳
- WordPressブログも専門知識がなくても運営できる
- ブログは検索需要の取り込みが可能
- noteはブロガーが考える収益化に適したサービスではない
- noteもブログも初期の読者集めが課題
- コンテンツが本当の意味で自分のものになる
WordPressブログも専門知識がなくても運営できる
noteは会員登録だけで始められて、カスタマイズできる箇所も少ないことから、ソーシャルメディア感覚で始められる良さがあります。
多少やることは増えますが、WordPressブログもHTMLやCSSなどのプログラム知識がなくても、ブログを作って記事投稿ができます。
WordPressブログは、レンタルサーバーや独自ドメイン、WordPressテーマを自分で準備する必要があります。レンタルサーバー会社のサービスが充実していて、レンタルサーバーの申し込み操作の中で、WordPressテーマのインストールまで一度に終わらせることもできるようになりました。ブログのデザインを整えてサイトを構築する必要はありますが、有料テーマのJIN:Rを使えば、デザインプリセット機能でデモデザインの設定が簡単に手に入ります。
JIN:Rのような100%ブロックエディターに対応したWordPressテーマでは、トップページカスタマイズや記事作成カスタマイズ性が高いです。より自由な方法で読者が興味を持ってもらえるような記事が簡単に書けます。ブロックエディターに対応したWordPressテーマを使えばコードを目にすることなく、エディター入力画面も公開される記事ページもほぼ同じ見た目で記事の作成ができます。
プログラム知識の面で、noteとブログにはじめるハードルの高さに極端な違いはありません。
ブログは検索需要の取り込みが可能
noteは共有ドメインでしたが、WordPressブログは独自ドメインです。独自ドメインと共有ドメインには、良い面と悪い面があります。
独自ドメインでWordPressブログを始めると、検索エンジンからのドメイン(ブログ)の評価がない状態からスタートします。ドメインが評価されて、検索結果の上位表示されるまでに、時間と労力が必要です。自分でSEO対策ができるメリットはあります。
共有ドメインでは「note.com」の共有部分が検索エンジンからの評価を得た状態から始められます。SEOは様々な要因が関係するので一概に言えませんが、noteのページは検索結果で上位表示されやすいです。ただし、noteの記事が上位に表示されるだけで、あなたの記事が表示されるとは限らない点に注意が必要です。検索結果にnoteの記事ばかりが表示されることはほとんどなく、noteの中で選ばれた優秀な数記事が表示されます。
共有ドメインだと個人的にSEO対策ができず検索需要の取り込みも難しいため、noteの恩恵を捨てて独自ドメインを取得する方法はあります。月額8万円のnote proで独自ドメインの取得やクリエイターページの高機能化ができますが、コストパフォーマンスを考えると簡単には決断できないです。しかも、共有ドメインで培った検索エンジンからの評価もリセットされてしまいます。
SEO対策の効果が発揮されて、検索結果で上位表示されるメリットは2つあります。
- 検索流入は継続した読者獲得ができる
- インターネットを使用して調べる人を対象に集客が可能になる
インターネットを利用する人を対象にできるか、noteのユーザーを対象にするかで、収益記事・有料記事へのアクセス見込み数は大きく変わります。
noteはブロガーが考える収益化に適したサービスではない
ブログで稼ぐ主な方法は、アフィリエイト広告です。広告主の製品やサービスの紹介し、読者が価値を感じて消費行動をすることで紹介料を得るビジネスモデルです。noteでは1件最大1,000円のAmazon以外のアフィリエイト広告を掲載できないです。A8.netやもしもアフィリエイトなどの大手ASPで提携できるアフィリエイト広告と比較すると、1,000円では高額とは言えないです。もっと成功報酬が高い案件はたくさんあります。
制約がある中で広告で収益化するよりも、noteにあるたくさんの収益化の機能を使う方が収益化のハードルが低いです。ただし、投稿したコンテンツに価値を持たせて、ユーザーからの直接的な取引と応援を通じて収益が生み出されます。ブログの良い商品やサービスという「何か」を紹介するのと根本的に違います。
noteは、WordPressで作る企業ウェブサイトに近いイメージで、自分の製品や作品を届けることを目的としています。有料販売の機能を使うにも、自分でブランディングした価値あるコンテンツを生み出す必要があります。テキスト投稿だと、記事の情報が商品になるので「誰が書いたか」がブログ以上に重視されます。一般の人には簡単ではないです。
収益化を考えるとたくさん販売する必要がありますが、noteにはランキング表示がなく、アクセス解析も記事を読んだ回数しか分かりません。ランキングの上位表示をさせて読者を集めるという競争が働かず、検索キーワードを調べて需要のある記事を書くといったブログで収益化を考えたときの手法が使えないのです。noteでは検索需要の取り込みも難しいので、多くのフォロワーを集められていて、頻繁に投稿し続ける必要があります。
noteもブログも初期の読者集めが課題
WordPressで始めたブログが初期に読まれないことが挫折ポイントになりがちです。noteであっても、元々たくさんのフォロワーを持たない人は、ほとんど読まれず収益化も難しいです。つまり、noteもブログも初期の読者集めに弱いという共通点があり、どちらも補うのはソーシャルメディアの活用です。
初期の集客が難しいのなら、大きく稼げて収益化が継続する可能性が高いブログで始める方が収益化におすすめです。
ブログが育ち軌道に乗り、特定のカテゴリーで存在感を示せるようになれば、noteを開設して読者を誘導することで、noteも収益化する手法も考えられます。あなたの発言が商品になり、あなたと交流できることがサービスになるからです。
コンテンツが本当の意味で自分のものになる
noteの場合、運営会社のサーバー内でコンテンツが管理されることになります。サービスが終了したりプラットフォームが衰退しない限り、投稿したコンテンツは資産として積み上がります。
ドメイン(URL)の所有者は、運営会社です。ブログサービス内に間借りしてサイトを作っただけなので、サービスを管理している運営会社の意向に左右されるリスクは避けられません。明らかに利用規約の違反の場合は仕方ないですが、解釈の違いや意図せず違反してしまったり、アンチによる通報などで、アカウントが削除される可能性があります。さらに言えば、利用規約が変わった影響で、新たに違反になってしまうことだってあります。
WordPressブログは、Webサイトとブログ記事は自分が契約するサーバーで所有し管理できます。頑張って運営を続けるほどに、ブログ記事が資産として積み上がります。
コンテンツの管理者は見過ごされがちですが、とても大切です。
まとめ:noteは創作物、ブログは広告で収益化
ブログで稼ぎたいと考えている人に向けて、noteで収益化する方法をWordPressとの違いに着目して深掘りしました。
noteは2014年にリリースされたメディアプラットフォームで、無料の会員登録だけで利用できるサービスです。ランキングがないこと、広告表示がないことが特徴です。一方、WordPressは全世界の40%以上で使用されているとてもメジャーなウェブサイトを作るシステムです。
noteには収益化条件はなく、会員登録さえ済ませれば誰にでも有料記事の投稿が可能です。多彩な販売方法は、単発販売とサブスクリプションを合わせて4種類あります。有料記事以外も含めると8種類の収益化方法があります。
ブログではアフィリエイト広告の掲載に個別に審査がありますが、難しさは広告主により異なります。ブログを収益化する方法は、広告掲載を含めて6種類あります。
noteには収益化の方法が豊富に備わっているのですが、note特有の難しさがあります。販売するモノの違いとアクセス数を増やす難しさに注意が必要です。
まとまった金額の収益化を考えるなら、結局はWordPressでブログを始める方が収益化という目的にあっています。
そもそもnoteのコンセプトは、クリエイターの創作活動をサポートする意味合いが強いように感じるので、稼ぐために始めるには適さないプラットフォームと私は思います。
この記事が、JIN:Rを利用してブログを始めようかと検討されている方のお役に立てれば幸いです。